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階段から転落して思い出しました!89歳まで生きた私、今度の人生は異世界で半島領の次女です  作者:


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甘味の代償と管理権限

はぁ〜……本当に、偉い目にあった。


あの後、気になってテンテン菜の畑を見に行ったら――

私が試験的に抜いた数より、更に抜かれていた。


「……あ」


一瞬で理解した。


犯人は――お姉ちゃんだ。


しかも話を聞けば、砂糖の追加生産まで始めていたらしい。

あの短時間で。あの手際で。あの執念で。


……さすがと言うべきか、恐ろしいと言うべきか。


結果として。


通達:その一

犯人リディア・フォン・ルーディア

甘い物、当分禁止令 発動


本人は「えぇ〜〜!」と不満げだったけど、

砂糖を隠れて量産しようとした時点で、情状酌量はなし。


通達:その二

食品関連全般、

お母様(セリア様)経由での書類提出・管理を義務化


砂糖、菓子、加工品、試作品、実験食材。

全部、全部だ。


……正直に言えば。


「まあ、いいか」


という気持ちもある。


今まで全部、私の所に集まってきていたのが異常だっただけで、管理が二手に分かれた分、判断はむしろ早くなる。


何より――


丸投げできる先が、正式にできた!


これは、かなり大きい。


私は技術と方向性を示す。

お母様は食品と嗜好品を統括する。

お姉ちゃんは……しばらく砂糖抜きで反省。


役割分担としては、むしろ理想的だ。


テンテン菜畑は、また増やせばいい。

砂糖は、どうせこれから量産体制に入る。


私は一つ、深く息を吐いた。


「……ほんと、家族って油断ならないわ」


でも――この混乱も、この騒ぎも。


領地が、確実に豊かになっている証拠だ。


次は、砂糖工場の正式立ち上げと、流通経路の整理。

……甘味の代償は、どうやら管理権限だったらしい。


私はそう結論づけて、次の書類の束を手に取った。

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