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神様と呼ばれた精霊医 ~その癒しは奇跡か、祝福か~ 【原作完結済】  作者: 川原 源明
第7章 動き出す友の病治療

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第98話 学内武道会

 食堂まで来ると、制服を着た学生は誰もおらず、教師等の学園のスタッフとおぼしき人たちが使っていた。


 私服だし目立たないよね、そう思いながら食券を買い海鮮丼を購入して隅っこの方の空いている席に移動した。


 精霊達と海鮮丼を味わっていると。


「相席いいかね?」


 急に声をかけられ、声をした方を見ると、学長をしている、ボーン・ロックフォルトとヴィッシュが居た。


「あっ……、どうぞ……」


 他にも空いている席があるのに……。


「失礼するよ」


 ボーンとヴィッシュがそれぞれ空いている席に腰掛けた。


「ところでラミナ君、ミアンの件はどうなっているのか聞いても良いかい?」


 思えば残っている問題は、やる場所位かな?


 後で呼吸をサポートする魔道具とミント用の人形取りに行かないとかな?


「んと、やる場所位ですかね?」

「場所か、何か特殊な設備が必要なのかね?」

「設備に関しては精霊さんがなんとかしてくれると思うのですが、空気とかが綺麗な環境ですかね?」

「それこそ精霊がなんとかしてくれるのでは無いのか?」

「ん~元々が汚い場所でやるよりは綺麗な場所でって思っているのですが……」


 お金はあるし、いっそのこと、どこかに土地を買ってまん丸達に綺麗な建物を作って貰うのも有りなのかな?


「研究所はどうだ?」


 ヴィッシュの方を見て尋ねていた。


「部屋を使う場合は、申請時に理由を伝える必要がありますから、どうなんでしょうかね」

「そうか、治癒院はどうだ?」

「そうですね……」


 ヴィッシュは何かを考えている様子だった。


 分娩室があればそのまま使えるような気がするけれども。


「帝都の治癒院には分娩室ってないんですか?」

「ありますよ、なるほど、そこでやりますか?」

「サウススペルンと同じ環境なら」

「そうですね、ほとんど変わらない環境ですよ」

「じゃあそこで」

「いつやるのかね?」

「私の方はいつでも大丈夫ですが、今週末はどうでしょうか?」


 本人が居ないけどいいのかな、そんなことを思いつつ聞いてみた。


「今週末でしたら分娩室の方は空いていると思いますよ」

「そうか、ミアンの方には私から聞いておこう、土の日の朝で押さえておいて貰って良いか?」

「分かりました。この後治癒院の方に確認取ってみます」

「あぁ、そうしてくれ」


 土の日かとなると4日後か、私自身も体調を崩さないようにしないと。


「ところで、君は学内武道会に参加するのかね?」


 いきなりガラッと話題が変わった。


「いつあるんですか?」

「5月の3週目だな、その週は授業は無く予選が行われ週末の土の日には闘技場を使って決勝トーナメントが行われる」

「参加者は来週末までに申し込みをするんですよ」

「はぁ……」


 私が参加してもミント達がなんとかするだろうし、参加したら面白みがなさそうだよね、何よりも私が痛いのいやだし目立つのもあまり好きでは無い。


 とそんなことを思っていると。


『なんだ参加しねぇのかよ』

『参加したらしたで優勝するのが決まっていますからね』

『せやなぁ』

『ボクは参加しなくても良いと思うよ~』


 明らかに残念に思っているのはグレンだけかな?


「あれ?参加したい人はグレンだけ?」

『私も遊びの場という感覚では参加したかったですね』

『うちはどっちゃでもええよ』

『ボクもどっちでも良いよ~』


 参加に賛成2名、どちらでも2名、反対は私だけ……、う~ん精霊達の遊びの場としてなら私は参加しなくても良いんじゃないだろうか?


「あの……、精霊達だけの参加ってダメですよね……?」

「ほぉ、どういうことか聞いても良いかね?」

「んと、グレン……、火と水の精霊の2人が参加したがっていて、植物と土の精霊の2人は何方でも良いみたいなんですが……」

「精霊と戦えるなんてめったにありませんし良い機会かもしれませんね」

「そうだな、だがあくまでも生徒のための大会だ、君が出ないなら参加は出来ないだろう」


 ですよね~、学長の言うことももっともだ。


「ならば、各優勝者とのエキシビションマッチとしてはどうですか?」


 難しそうだな、なんて思っていたところヴィッシュが思わぬ提案をしてくれた。


「それなら有りだな、ソロ・ペア・パーティー各優勝者とのエキシビションマッチとしてなら参加しても構わないがどうする?」

『うっしゃ~!ソロは俺にいかせてくれ!』


 学長の言葉に対して最初に反応したのはグレンだった。


『ペアはミントとまん丸で良いでしょう、パーティーは全員で参加って所でしょうか?』

『それでええで』

『ボクも~』


 私が返事する前に、誰がどこで参加するのかが決まってしまった。


 それだとアクアの出番が1回だけじゃないかな?


「んと……、ソロは火の精霊が、ペアは植物と地の精霊、パーティーは全員でやるそうです……」

「そうか、今年の武道会は盛り上がりそうだな」

「そうですね、精霊達が公の場に姿を見せたのは400年近く前の事でしたからね」


 そういえば、以前ヴィッシュが武道会で精霊達の姿をと言っていたっけ。


 それ以前に最近食堂で姿を見せていますが……。


「あの~、アクアの出番が1回なので、閉会式前にアクアの歌を披露する場を設けて貰っても良いですか?」

『ん、良いんですか!?』


 武道会に参加したいと言っていたのに参加回数が1回と言うのは可愛そうな気がして私なりに考えた結果アクアの歌を皆に聴いて貰える場も有りかなと思って発言してみた。


「ほぅ、それは以前ここで歌っていた歌かな?」

「あっ、知っているんですか?」

「どんな歌かは知らないが、午後の授業に遅れる者が沢山いたからな、聞けば食堂で感動する歌が披露されたとな」


 午後の授業に遅れた人が沢山……、私もその一人だ。


「はい、あの時はあそこの席でアクアが歌を披露してくれました」


 生徒会の面々が使っていた席を指さして答えた。


「それでは、全ての戦いが終わって閉会式の前でいいだろう」

「ありがとうございます」


 これで皆2回出番があるし、不公平感は無いだろう。


 その後、私は学長がいるからかあんまり味わえなかったが、精霊達4人は海鮮丼を味わえたようで笑顔が見られた。


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