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【完結】神様と呼ばれた精霊医 ~その癒しは奇跡か、祝福か~   作者: 川原 源明
第6章 平和な学園生活

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第73話 クラブ選択

 今日は風の日、明日と明後日は週末のお休みだ。


 少しワクワクした気持ちで、午前中の道徳の授業を終えた私は、ミアンと一緒にプリムやハンゾー、ミラのいる食堂へ向かった。


 ロックの姿はなかったが、プリム、ミラ、ハンゾーはすでに昼食を取り始めていた。


「「こんにちは」」


「二人ともいらっしゃい」


「やっほ~」


 挨拶を交わし、いつもの席に座って昼食を取り始める。


「そういえば、ラミちゃんとミーちゃんはクラブ決めたの?」


 風の日の午後はクラブ活動があると聞いていたが、正直、私は何も考えていなかった。


 今日はクラブの説明があるらしいので、それを聞いてから決めようと思っていた。


「ん~私は錬金科の薬草薬学クラブにしようかと思っています」


 ミアンがすでに決めていたことに、少し驚く。


「へぇ~、ミーちゃんは薬とかに興味あるんだ」


「はい。ちょっと訳あって、自分で作れる物は作ってみようと思っているんです」


 ミアンの病気がきっかけなのだろうか?


「良いね~。私も基礎学級のときは薬草薬学クラブにいたんだよ~」


「え、そうなんですか?」


「うん。基本的なポーションを自分で作れるようになっただけで、冒険者活動の幅がすごく広がったんだ~」


 確かに、自分で作れるようになれば、現地で補充もできるしメリットは大きい。


「店で売ってるほどの物は作れないけど、それでも現地調達できるのは便利なんだよね~」


「そうですね」


「ちなみにハンゾーは、三月まで薬草薬学クラブに所属してたんだよ~」


 ハンゾーも所属していたと知り、ちょっと意外に思った。


「へぇ~。ラミナは決めてるの?」


「え?」


 突然ミアンに話を振られ、少し戸惑う。


「ラミちゃんはどうするの~?」


「ん、どんなクラブがあるか分からないから、まだ何も決めてないです」


「そっか~。自分で何か作って売るなら商業科の商いクラブがいいよ~。商業ギルドの登録も手伝ってくれるし、時々町でも中央広場でアクセサリーとか魔道具を販売してる子がいるんだよ~」


「へぇ、そうなんだ」


 商業科のクラブか。将来は錬金科に進む予定だし、薬草薬学クラブに入る意味は薄いかもしれない。


『リタは基礎学級の時はいろんなクラブに行ってましたね。魔法科に進級してからは商業科の商いクラブに所属してましたよ』


『せやなぁ。うちらと作った魔道具とか売っとったやんな』


『ですね』


 精霊たちと作った物なら、きっと良い値段で売れそうだ。


「ん~、とりあえずどんなクラブがあって、どんな活動してるのか聞いてからかな」


「そっか~。人気あるのは薬草薬学クラブと魔道具クラブ、鍛冶クラブだね。どれも錬金科のクラブだよ~」


 錬金科に進むことを考えると、魔道具クラブには興味がわいてきた。


「貴族科のクラブって何をするんですか?」


「貴族科はマナークラブでしょうか? ダンスや食事、ティータイムのマナーなどを学ぶ場になってますね。貴族とつながりのある商会の方や、貴族科に進まない貴族の子たちが所属します」


 プリムが丁寧に教えてくれる。


 貴族科のクラブは、私には無縁の世界だ。


「騎士科は?」


「剣術クラブ、斧術クラブなど、各武器の戦い方を学べるよ。将来冒険者になろうとしている子が多いかな」


 騎士科のクラブは、得意な戦い方が見つかってからでもいいかもしれない。


「魔法科は、それぞれの属性でクラブが分かれているんだよ。自分の属性の魔法を学ぶ場になってるね~。自分の属性以外でも、勉強のために所属する子は多いんだよ~」


 私が聞く前に、ミラが教えてくれた。


「普段の授業とは違うんですか?」


「うん。クラブでは初歩的なことを中心にやるよ~。魔法科の授業だと、魔方陣の仕組みとかも教わるしね~。あっ、でも中にはオリジナル魔法を開発する子もいるんだよ~!」


 初歩的なことなら、アクアという最高の師匠がいる私には不要かもしれない。オリジナル魔法の開発も、精霊たちがいれば十分に対応できる。


「あとは商いクラブと、錬金科の三つのクラブですか?」


「そうだね~。あと、錬金科に所属してるけどクラフトクラブっていうのがあるよ~。皮や木材、金属なんかを使ってアクセサリーや簡単な防具を作ってるクラブだよ~」


 鍛冶はまん丸に教われば良さそうだ。


「あれ? クラブで作った物って、どうするんですか?」


「帝都の収穫祭とか学祭で販売したり、いろんな町でお祭りのときに出張販売とかしてるんだよ~」


 こっちのクラブ活動だと、商業ギルドの登録は不要なのかもしれない。


「なるほど……」


 普段からポーションを作っている私にとって、物作りの楽しさはよく分かっている。材料の手触りや、形になっていく工程そのものが好きだ。誰かのために、自分の手で何かを生み出す――それが形になっていく瞬間には、特別な意味がある。


 商いクラブ、魔道具クラブ、クラフトクラブ──この三つが候補に上がった。


「ありがとうございます」


「ううん。一応、毎年クラブは変えられるから、いろいろ所属してみるのもいいと思うよ~」


「そうなんだ」


 いろいろ考えた結果、とりあえずクラフトクラブにしてみようと思う。


 魔道具はたぶん精霊たちに教わればできるし、商いクラブは何か良い物ができたときでも遅くはないだろう。


「そろそろ時間だし、お開きにしようか~」


「そうですね、今戻ればちょうど良い時間でしょうし」


 その後、みんなで片付けをして各教室に戻った。


 今日は午後の授業に遅刻しなかった!


 午後のクラブ説明を受けた結果、クラフトクラブに決めて、来週から活動することになった。


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