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神様と呼ばれた精霊医 ~その癒しは奇跡か、祝福か~ 【原作完結済】  作者: 川原 源明
第18章 動き出す厄災、救国の聖女

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第324話 卒業生たち

 目を覚まし辺りを見渡すとだいぶ明るい——


 まぶしい——


「おはよ……」


 あれからどれくらい寝ていたのだろうか?


 寝るときは明け方だったけども——


『おはよ~』


 まん丸たち精霊と挨拶を交わしてふと、ミーシャの姿がない気がする。


 あれ——


『どうした?』


「ミーシャは?」


『キャットバット達ならスコルと一緒に狩に行ってる』


 ん~スコルとハティが子守役になってる気がする——


 いいのかな——


「そっか……」


『ウッズ達も到着して下に人が集まっていますよ』


 プライヤーの入り口でヴィッシュと何か話したあと別行動になっていたプライヤー治癒院の院長ウッズが到着したんだ、なんて思いながら体を起こした。


 ゆっくりと——


 私自身なんで別行動になったのかは知らなかった——


---


「あの時の会話あまり聞こえなかったんだけど、なんで別行動になったの?」


『人手集め!』


『フゥの言う通りです。水と光の使い手を数人集めて向かうと言っていましたね』


『せやね』


「人手集め……?」


『いいんじゃねぇか?訪問治療するのに人手を集めようとしてただろ?』


「手伝ってくれるのかな……?」


 私としてはそこが大事だと思う——


『手伝ってくれると思いますよ』


『せやね、聖女と一緒に動いてみたい思た連中が集まってきとんねん』


「そうなんだ」


 ささっと身支度を整え、ロビーへ行くと、ウッズ院長に多くの女性達がいた。


 たくさん——


 ざわざわと——


 ヴィッシュはというと、数名の女性に囲まれている。


「先生モテモテだね」


『違いますよ、よく見てください』


「ん」


『ここに来てる人たちはみ~んな錬金科の卒業生だよ~』


「あぁ、言われてみれば……」


 錬金科卒業生特有の下位精霊がみんなについていた。


 ふわふわと——


 ついていない子どももいるけど——


---


「何人か子どもがいるよね?リンクル族?」


『いえ、あの中の人達の子なんでしょうね』


「そうなんだ……」


「おや、ラミナさん、おはようございます」


 一番最初に気づいたのは、ウッズ院長だった。


 優しい声——


「おはようございます。いっぱい人集まったんですね」


「えぇ、彼女たちの大半は元は治癒院で働いていましたが、結婚を期に家庭に入ったり、現役を引退した方々なんですよ、なかには冒険者稼業をお休みしてきてくれている方も居ますね」


「そうなんだ」


 どこに寝泊まりするんだろうか?


 街中?


「あの……、どこかの宿に泊まるんですか?」


「そうですね~、これだけ多いとそれも難しそうですが、ヴィッシュ先生から上に寝泊まりできる場所があるとのことでしばらく借りてもよろしいですか?」


「大丈夫ですが……」


「ですが?」


 それならいっそのこと、住居棟みたいなものを建てたほうがいい気がする——


「まん丸、悪いんだけど、ここにいる人たちが寝泊まりできるような建物をお願いしていい?」


『いいけど~寮みたいにするの~?それとも帝都のおうちみたいにするの~?』


「どっちがおすすめかな?」


『寮形式ではなく、帝都の家のように一軒一軒でいいんじゃないですか?』


『だな、どうせ土地は余ってんだ、使うに越したことないだろ』


『じゃあ、そうするね~』


---


 まん丸が返事をすると、外から大きなゴゴゴ……という音が鳴り始めた。


 地響き——


 建物が——


 揺れる——


「どうなったのですか?外から大きな音が響いてますが……」


 ウッズ院長が驚いている——


「精霊さんに依頼して、一人一人の家を作ってもらってまして……」


「なんと……、そんなことに精霊様の力を借りてよかったのです?」


「それくらいは問題ないと思います」


 というか、まん丸の事だし不満は多分ないと思う——


「だよね……?」


『大丈夫だよ~』


 ほら!


「大丈夫って」


「ありがたいことです」


「ここにいる人達って、訪問治療手伝ってくれますかね?」


「えぇ、先生から詳細を聞きましたし、全員手伝ってくれるようですよ」


「よかったです」


 安心——


---


 ウッズと話をしていると、ヴィッシュがこっちに駆け寄ってきた。


 タタタと——


「おはようございます。よく眠れましたか?」


「はい、多分……」


「そうですか、それなら良かったです。この後研究所の方で今回の病の進行の仕方等を説明しようと思うのですが良いですか?」


 それは知っておくべきなきがする——


「はい」


「ではこの後移動しましょうか、ところで先ほどから音が響いていたのですが、何をしたのですか?」


「ここに来た人の住む場所をですかね?」


「フッフッフ、なるほど理解しました。ここも一つの町になるかもしれませんね」


「隣にロスロイがあるのにですか?」


「えぇ、拡張する過程で一つの町になったものもありますね、サウススペルンなんかはいい例じゃないですか?」


「ルマーン革命の時に……、兵舎というかそういうのがって聞いたことがあります」


「知っていましたか、その通りです。あの町は元の町の周りにリタ君が革命軍に集まってきた人たちのために創った建物でしたが、おかげで一回り大きな町になったんですよ」


「じゃあ、ここも将来的にロスロイになるかもってことですね」


「えぇ、住居エリアって事になるかもしれませんね」


 ロスロイの町の一部になるのかな?


 それとも、隣接する別の町という扱いになるのだろうか?


 今後どのようになるのかちょっと気になりながら、ぞろぞろとみんなで歩いて、研究所にある大講堂に向かった。


読んでくれてありがとうございます!


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