始まりの日②
「ふー・・・到着っと!今は8時30分か」
集合場所に到着した俺は、時計を確認し
まだ、集合時間には少し時間があったので本日入るダンジョンの
確認をすることにした。
ちなみにだが、ダンジョンカードは【スキル】が覚醒している者は
魔力で、そうで無い者は指紋でカードの認証ができるようになっている。
ポケットからカードを取り出し、カードを胸の前まで
持っていき指紋認証と呟くと目の前にカードの個人情報画面が
表示された。
「えーと・・内容は、本日9時から、名古屋にある
C級ダンジョン『三日月の闇』で、パーティ名『明日への希望』
の探索の際の荷物持ちっと」
“おっと!念の為ここでランクについて説明しておこう。
ランクとは、ダンジョン、個人、パーティ、ギルドなどの
強さを総合的に評価したもののことだ!!
下はFランクからはじまりE,D,C,B,A ,S,SS ,SSSとなっている。
ちなみに、ダンジョンカードの色もランクによって分かれており
Fランクは白色
EとDランクは青色
CとBランクは赤色
Aランクは銀色
SとSSランクは金色
SSSランクは黒色
基本的に赤色までいけば生活していけるくらいは稼げるとのことだ!!”
って俺は誰に説明していたんだ・・・
そんなことを考えていたらいつの間にか
集合時間になっていたみたいで声をかけられた。
「あの〜すみません〜。時空さんですか〜?」
顔を上げると、そこには水色の髪をした
おっとりとしていて優しそうな女性が首を傾げて立っていた。
「はい、私が時空です。『明日への希望』の方でしょうか?」
「そうです〜!
『明日への希望』のリーダーをしてる花音です〜。
本日はよろしくお願いします〜」
っとほんわかした雰囲気で挨拶をされたので少しびっくりした!
なぜかというと、依頼を受注した時に俺のランクなどの簡単な情報は
あちら側で確認することができるからだ。
Fランクの俺は下に見られており、初対面にも関わらず
笑われたり、陰で馬鹿にされたりすることも
多々あったからだ!!
「あ、よろしくお願いします」
「それでは気をつけていきましょ〜う」
いい人だな・・・綺麗な人だし!
花音さんは俺に向かって手を上にあげ
遠足にでも行くような雰囲気で出発の合図をした。
今から危険が伴うダンジョンに入るのに
だいぶゆるい人なんだなー・・・
花音さんが元気に手を上げながら歩き出そうとすると花音さんの後ろから声がした。
「ちょっとー!花音。私たちの紹介と依頼の確認はしたのー?」
そこには、花音さんに注意をした人を含め3人の女性が立っていた。
花音さんは、あー・・・まだだー
とにこにこしながら返答していた。
「もー、花音はいつも抜けてて適当なんだからー。
・・いいわ、私がみんなの紹介と依頼内容の確認するね。」
呆れたような表情で
花音さんに注意した女性はそう言いこちらを向いて話し出した。
「私は、サブリーダーの茜。
それで右が花蓮で左が静華だよ!
依頼内容はダンジョン探索で回収できる素材やコアの荷物の運搬ね。
大体3〜5時間くらいダンジョンに入る予定で依頼報酬は2万円だよ」
といい三人の内、真ん中に立っている女性が
それぞれの紹介と本日の依頼内容の説明をしてくれた。
俺は、依頼内容に間違いがないことを確認し大丈夫ですと返事をし
説明をしてくれた茜さんにお礼を言い
花蓮さんと静華さんともよろしくお願いします!
と挨拶を交わした。
ここで俺は改めて『明日への希望』のパーティメンバーを確認した。
茜さんは赤い髪で目がキリッとしている綺麗なお姉さん。
花蓮さんは緑色の髪をしていて落ち着いた雰囲気の綺麗な女性。
静華さんは黒髪で俺よりも少し年下かなと言った感じの幼い感じの可愛い女の子。
あれ?俺以外女性しかいないな・・・
まー、ちょっと気まずいが気にしないことにしよう。
「それでは〜、挨拶も終わったし〜・・しゅっぱ〜つ!!」
花音さんはにこにこ笑い、手を上げながら元気よく
号令をかけるとそれに続いて全員が動きだし
ダンジョン前にいるダンジョン管理局の管理人に入場料を払い
ダンジョンに入っていった。
じゃあ、俺も入りますか!
ちなみに、今回入るダンジョン『三日月の闇』は
主にEランク〜稀にBランクのウルフ系のモンスターが出る
ダンジョンで毛皮や牙などの素材と水系のコアが手に入る商業ダンジョンだ!
“ここで、ダンジョンについても簡単に説明しておこう!!
ダンジョンには大きく分けて3つのダンジョンが存在する。
一つ目が、生活などに役立つ『コア』や『素材』が多く手に入る『商業ダンジョン』
ダンジョンは攻略してしまうとなくなってしまうため
商業ダンジョンは攻略せず素材やコアなどを回収するのが主なダンジョン。
ちなみに、モンスターは倒すとランダムに素材やコアが手に入る。
二つ目が、実力を試す『迷宮ダンジョン』このダンジョンはあまり数が多くなく
ダンジョンが何百階層にも分かれており、階層ごとに報酬があるがモンスターを
倒しても素材やコアは手に入らないダンジョン。
三つ目が、『危険ダンジョン』難易度が高く、国からの攻略依頼が出が
素材やコアなどは手に入らずダンジョンを攻略した時のみ報酬が出るが
一度入ると帰還コアがないとダンジョンから出られない。
また、国からの依頼とあって成功報酬はかなり多額。
基本的に『ダンジョン』は、国が管理しているが
企業やギルドが管理しているダンジョンも多々ある。”
っと、また誰かに説明してしまった!!
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