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剣闘士マリウスシリーズ  作者: WsdHarumaki
4/15

闇闘技場2

あらすじ

闇闘技場で殺し合いをするマリウスは、高額の賭けで再戦する事になる。

闘技場に出てきたのは黒い肌の巨大な男だ。豹の毛皮の下にリングで編んだ鎧をつけている。防御は完璧に見えた。試合が開始されると俺に向かって走ってくる。速度を乗せて武器を使う。威力が倍増する。


長い槍を持つ彼は上段から俺の頭めがけて叩きつけた。槍は切る、剣は突く。そう教えられている。盾で受けると重い衝撃が来た。そのまますべらせて力を分散する。


足を狙うのは相手は予想をしている。俺は何回も訓練をした技を使う。指を狙う。俺に槍をまた叩きつける。盾で受けて、利き手の数本の指を切り落とす。またステップを使って回ると左手の手首を切り落とす。


奴は残った利き手の拳で殴ってきた。頭をとにかく守る。ボディに何発も入れられるが、もう相手の握力は半減している。まったく効いていない。下段から足首を剣で狙って切り裂いた。彼は地面に倒れた。


バーズと呼ばれる奴隷剣士は立てない。貴族が「こいつを吊して杭で殺せ」と叫ぶ。尻の穴から棒を入れて殺す死刑方法だ。俺はすぐに奴の心臓を突いた。バーズは俺に感謝の目を向けて死んだ。


俺は女主人のアレッサンドラを見ると、下がれと目で言っている。闘技場を出た。貴族はまだ何かを言っているようだが聞こえない。専属奴隷のアウローラが寄ってきた、オリーブ油を持っている。試合後のマッサージと治療の時間だ。


「お強いですね」手で背中にオリーブ油を薄く伸ばす。ハッカ油も入れてあるので肌が冷たく心地よい。「練習を何回もすればいい、お前にも教えている」アウローラは剣を扱えるようになったが、剣闘士になる技量はまだ無い。ただ身を守る事はできる程度だ。特に急所を突く事を教えている。暗殺術に近い。


アレッサンドラが奴隷の部屋に入ってくる。珍しい。俺は起き上がると直立した。それをおかしそうに笑いながら「その奴隷女は具合はいい?」と聞いてくる。俺は黙ってうなずいた。「明日の試合は、女剣士同士にするわ」女同士の戦いが好きな貴族も居る。美しい顔が醜く血まみれになると興奮するのだろう。


アレッサンドラが出て行くと、アウローラの腕を握る。やわらく柔軟だ。緊張をしていない。俺は彼女に勝てる方法を教える事にする。


続く

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