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【コミック発売中】蛮族転生! 負け戦から始まる異世界征服  作者: 武蔵野純平
第一章 土下座から始まる異世界人生!
6/105

第6話 銭闘民族!

 村の産業が、『傭兵』と叔父アトスから聞かされた翌日。

 さっそく傭兵の依頼が飛び込んできた。


 なんと!

 ついこの間まで戦争相手だった帝国からだ!


 帝国の南の方で戦争が起きるらしく、援軍に行けとキンキラに飾りたてた鎧を身につけた使者が告げた。


「そなたらバルバルは、我らヴァッファンクロー帝国に臣従したのだ。忠誠と献身を期待しているぞ!」


 ふんぞり返る使者に対して、アトス叔父上がつまらなそうな顔で淡々と応じる。


「はあ……。それで、報酬はいかほどでしょうか?」


「む……! 金の話しなど無粋ではないか!」


「忠誠と献身には、それ相応の報酬で報いていただきませんと困りますなぁ~。我らも畑仕事や狩りをほっぽり出して援軍に行くのですよ。まさか、帝国様はタダ働きさせるつもりではないですよね?」


 アトス叔父上がヴァッファンクロー帝国の使者を、淡々と詰める。


「ん? いや……、まさか、そのようなことは……」


 あ!

 使者のオッサンが、目をそらした!

 タダ働きさせるつもりだっただろう!


 俺が頭に血を上らせて立ち上がろうとすると、アトス叔父上が、『任せろ』と小声で俺を制した。


「そうですよね! 世界一の大国であるヴァッファンクロー帝国が、まさか我ら辺境のバルバルに『タカリ』をかけるわけがないですよね!」


「そんなことがあるはずはなかろう! 報酬は弾む!」


 使者のオッサン、煽り耐性なさ過ぎだろうwww。

 俺は真面目な顔を取り繕いながら、心の中で爆笑した。


 そこからは、アトス叔父上のワンサイドゲームで、報酬に金貨! さらに前金!

 さらに、さらに、活躍した場合の割り増し報酬、食料の提供、移動の支援など、ありとあらゆる条件を帝国からむしり取った。


 使者に同行していたヴァッファンクロー帝国の文官が、苦笑いしながら傭兵契約の内容を羊皮紙にまとめ、俺と使者がサインをする。


「戦には負けたが、銭闘には勝ったぞ!」


 ヴァッファンクロー帝国の使者を送り出した後、アトス叔父上は高らかに拳を突き上げた。

 アトス叔父上には、脱帽だ。

 これからこの頼りになる叔父には、色々学ばせてもらおう。

次話は18時更新予約済みです。

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― 新着の感想 ―
ばっちし相手を持ち上げて利益を確保!! こんなオジがいたら部族を捨てて自由に異世界を旅行とかできないよね
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