表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/25

2話:自称神です

その日、世界の時間一瞬が止まった

直後、多くの人間が目眩を感じてその場に倒れ込む

そのまま意識不明となった人もいる


カツキが倒れ、意識を無くした瞬間

それがその時だった


原因は神々によって世界に"ナノマシン"がばらまかれたからだ


“ナノマシン“とは私たちの世界でいうナノサイズの機械のことではなく、そういう物質として異世界で認識されているもの


その性質は3つである

一つ目は魔力の貯蔵

人のアストラル体と結び付くことで体内に魔力を貯めることが出来るようになる


二つ目は変換

魔力をエネルギーへ、そのエネルギーを使い身体(ステータス)が強化されたり魔法が使えたりする


三つ目は進化

宿主のアストラル体に宿った“ナノマシン“は宿主にとって最適な形をとるために進化し続ける

これによって、スキルが発生成長する


そのナノマシンがアストラル体と結び付いたことにより、今まで感じたことの無い魔力が体に浸透

その反動で肉体え一気に負担がかかり、目眩や気絶という症状が発生した


気絶した人たちは魔力の貯蓄量が多いため、一瞬で魔力枯渇状態となり、ある程度の魔力がたまるまで目を覚まさなかったというのが経緯だった




「へ、へぇー、まるで漫画だな」


少々、ひきつった顔になってはいるが、本当のことなのは分かっている

父さんが目の前で魔法を使った以上は信じるしかない


「じゃあ、二週間も寝てた俺は相当な力の持ち主だったりしてね」


苦笑いをして席を立った


「話は終わっていないんだ、座ってくれないか?」


両親はまだ伝えたいことがあったようだが、目が覚めた直後の俺にはお腹いっぱいだ

申し訳ないと言って部屋に戻った

布団に入るとライトも布団に入ってきたので二人で一緒に寝ることにした

不思議と一瞬で意識がとんでいた


次に気がつくと真っ暗な空間にいた

一緒に寝てたライトを抱き抱えているがそれ以外はなにもない


「ここ、どこだ?」


しばらく周りを見渡しているとライトが淡い光に包まれてフワリと浮かんだ


「な、なに?、ライト大丈夫か?しっかりしろ」


俺は無我夢中でライトを捕まえようと手を伸ばすが届かない

ある程度浮かんだところでライトの背中に天使のような翼が生えた


「え?」


次の瞬間、ライトが翼に包まれて人の姿になった


「申し訳ありません」


ライトだったはずの人が喋った


「ライトなの?」

「いえ、依り代として体をお借りしています」

「そう、じゃあライトを返して」


そう言ってその人を睨み付けた


「申し訳ありません、少しお話をさせていただくためにこの子の体をお借りしました。話がすめばお返ししますので少し落ち着いていただけませ」

「うるさい、すぐ返せ」


相手の言葉を遮って怒鳴っていた

そして、静寂のあと


「私はこの世界の守護者、神です」


ライトだった人形が目で威圧をかけながら言葉を発する


「だから何?」


頭に血が上っていたのもあるが平然と威圧を返す

その勢いで自称神が怯んだ


「返せ」


さらに睨み付けると、その威圧でライトの体から半透明の何かが吹っ飛ばされた

同時に人形になっていたライトが犬に戻りフワフワと浮いていたのですかさず抱き締めた

ライトはのんきに寝ていた


「良かった」


そう言いながら優しく頭を撫でる


「貴様、何だこの力は!」


ライトの体から出ていった半透明の何かが喋った

形の定まらない何かからは神々しさよりも禍々しさしか感じなかった


「消えろ」


俺の前から失せろ

そう言って右手を前に出す


「バースト」


なぜそうしたのかは分からない

だけど、以前から知っていたかのような自然な流れでそうした

すると、自信の左右と上に光の玉が現れて光線を発した

そして、何かを跡形もなく吹き飛ばした


その瞬間

世界が反転した

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ