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22話:面倒ごとの予感④

「ライトー」


帰宅後

着替えてからライトに抱きついた


「ぱぱお帰り」


ライトが顔をなめ回してくる

落ち着くのを待って一度顔を洗いに行く


「ぱぱ、散歩」

「ライトはお散歩好きだな、よしよし」


頭を撫でると目をつぶって嬉しそうにする

その後、支度を整えて散歩に出た


「そろそろ桜もピークは過ぎたかな」


ふと見上げると近くの公園に咲いていた桜の花びらが舞っていた

街頭の光に当てられた花びらはとても綺麗だった


「ぱぱ、あれみて」

「ん?」


ライトがみた方向を見ると先輩と取り巻きがいた

殴りあっていた

まあ、魔法も呪印も解いてないから皆無傷だけど


「た、龍宮くんに」


そこに社長が現れた


「む、息子達を助けれくれ」

「嫌です」

「なぜこんな酷いことをするんだい?」

「酷い?俺が嫌がらせを受けてたのは無視したのにですか?まあ、自業自得だと思って下さい」

「た、頼むよ。妻が爆発寸前なんだ」

「知りませんって、ホントに反省したら解除させるようにしてあるんで、本人達に頑張ってもらって下さい」


そう言って歩きだした


「ぱぱ、いいの?」

「別にいいよ」


それから、ライトと散歩を楽しんだ

桜が舞う川辺はとても綺麗で風がとても心地いい


「ぱぱ、わたしもっと役に立ちたい。おっきくなりたい」

「十分助けてもらってるよ、ありがとうね」

「うん、わたしもっと色々出来るようになる」


しばらく歩くと辺りが暗くなってきたので帰路についた

ふと妙な気配を感じ振り返る

が、誰もいない


「あれ?」

「ぱぱ、何かいる」

「あぁ、やっぱりいるんだ」


気配察知はライトの方が鋭いらしい


「サーチとアナライズを展開、ライトにも感覚共有するから自己判断で対応出来る?」

「うん、大丈夫」


鑑定を強化したアナライズ、索敵を強化したサーチを同時展開した

そのまま、一人と一匹が構えるとそれが現れた

全身が黒くドロドロとしている

だが、辛うじて人形を保っている

その声は腹のそこからの呻き声のようだった


「なんだこいつらは!」

「ぱぱ、こいつら臭いよ。やっつけよう」

「わかった。フィールド展開」


辺り一帯を特殊なフィールドで包む

そして、その中の存在を少しずらす

そうする事で、フィールドの出入りや干渉ができなくなる

また、存在をずらした事で、フィールド内がどれだけ破壊されようと現実には一切の影響がでないので、被害を気にせずに戦える

対勇者用に開発した新技だ


「ぱぱ、気をつけてね」


そう言うとライトが突撃した

爪に魔力をまとい引っ掻いたり、噛みつきながらハウリングを放つ

その俊敏さは流石としか言えない


「流石だね、なら俺はこれかな」


ストレージから水鏡と試作のナイフを取り出した


「ウォーターセイバー、ライトニングセイバー」


水鏡は水の刃に、ナイフは炎の刃となった


「剣技:乱切り、からの拳舞:飛燕脚」


二つの刃で異形を切り刻み、横から現れた更なる異形を蹴り飛ばして距離をとる


「ガトリングバースト!」


バーストの連射魔法を放った

一発の威力が下がるが、驚異的な連射力である

そもそも、バースト自体が強力なので、威力が下がってもさほど変わらない


「わたしも、アイシクルランサー!」


氷の刃が大量に飛び出した


「これで終わりだ」


魔力を高めて一気に放つ


「ドラゴンバースト!」


辺り一面が焼け野原だ


「解除」


目の前の焼け野原が一瞬にして消え去り、元の町並みに戻る


「今のはなんだったんだ」


俺の目の前にはアナライズの結果が表示されていた


『Unknown』

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