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14話:魂の行方と希望

「はい、寿命以外で亡くなた場合、魂があれば蘇生可能です。解析で分かったのですが、勇者は倒した相手の魂を吸収して自信を強化しています。であれば、俺の解析で魂の場所を特定しそこに蘇生の魔法を掛ければ·····」

「魂が分離して本来の肉体に戻る·····」

「はい、そうです。彼らは死んだわけではなくて、魂を囚われてるだけですから」

「う、ううぅぅぅ」


秘書が突然泣き出した


「え?俺変なこと言いました?」


彼女の肩に手を置き総理がなだめていた


「あの、映像を撮影したのは彼女の旦那だよ」

「つまり····勇者に殺されている」

「キミはやはり救世主かもしれないな」

「それはないですよ、自己満足の為に行動してるだけですから」

「なら魔王でどうだい?強力で多様な魔法を操り自己満足の為に行動する。まさしく魔王じゃないかい?」

「あんまり良いイメージじゃないですが、救世主よりは歯がゆくならないんで我慢します」

「魔王カツキか、カッコいいじゃないか!」

「総理、ラノベの読みすぎです」


落ち着いた秘書が突っ込みを入れる

その表情はさっきまでと違い、どこか微笑んだように見えた


「さて、話を戻しますが材料が欲しいです」

「はい、何が必要でしょうか?」

「なんでも良いです、岩でもダイヤモンドでも物体であれば錬金術師で物体を変換しますから。足りない成分は創造魔法でねじ込みます」

「····提案させていただいてもよろしいですか?」

「何でしょう?」


秘書さん通常運転再開

強い人だ


「処理場の不燃ゴミは利用できますか?」

「問題ないです」

「であれば、全て好きに使ってもらって構いません、明日改めてご自宅へお伺いしても宜しいですか?」

「んー、場所は何処ですか?」

「こちらです」


中央スクリーンに地図が表示された


「よし、テレポート」


全員をごみ処理場へ移動させた


「許可は後でお願いします」


そう言って不燃ごみを片っ端から錬成していく

あっという間にステータスボードが5000枚完成


「ストレージ収納」


目の前にあったステータスボードが消えた


「テレポート」


さっきの部屋まで戻ってきた


「とりあえず1000個置いときます」


ストレージから部屋のすみにステータスボードを積み上げた


「た、龍宮様····」

「何でしょう?」

「自重しよう·······」


総理と秘書に呆れられた

その後、少し打ち合わせをして家に帰った

友人達は少し催眠治療をしてから帰されるらしい

自衛隊の友人は罰をくらうそうだ

まあ、自業自得だから仕方ない

それからは、仕事終わりに能力者しか使えない専用のトレーニング場所の一角を貸してもらっている


「うーん、物足りない·····」


その場にいた能力者達とも立ち会ったが、満足のいく相手がおらず、少し物足りなさを感じていた


「こんなんじゃ、勇者は捕まえられないよ···」


そんな時、いつも慰めてくれるのはライトだ

意志疎通が出来るようになってから今まで以上に大切に思うことが多くなった


「ぱぱ、もっと強くなる?」

「そうだね、でも相手がいなくて訓練にならないんだ」

「わたし、ぱぱの役に立つよ?」

「そうだね、いつもありがとう」

「ちがうよ、ぱぱの力、私も使える。だから私はぱぱの役に立てるよ」


一瞬意味が分からなかった

だが、テイマーの能力を思い出す

『テイムした相手と能力を共有することが出来る』


「なるほど···でも、ライトが怪我したら嫌だよ」

「大丈夫、ぱぱ治せる、私も役に立てて嬉しい」


笑顔の押しに負けてしまった····

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