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絶望の愚者

作者:矢島 零士
地方在住の下級貴族の三男ゲッシュは、十五歳のとき女神ヴィーナの神殿で神託を受ける。神託で得た称号は『愚者』、スキルは『絶望』。

ゲッシュは、親や友人から見捨てられ、職も失う。
ゲッシュは冒険者を志すが、仲間にしてくれる者はなく、荷物運びとして雇ってくれる人さえいない。
ゲッシュは、薬草採集専門の冒険者として、なんとか生活していく。

一年後、ゲッシュは十数人の騎士たちに追われている少女を助け、その際にスキル『絶望』が発動する。
『絶望』の効果は、対象を絶望させ、自殺させるというものだった。

追われていたのはキラール王国の第一王女サラで、ゲッシュはサラの護衛として雇われる。
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