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ジェントルレディ城華  作者: れんいち
3/3

紳士妖精といち

〈〉〈あらすじ〉〈〉







〈TV局の、職業比較とゆう番組、に参加する為。

城華は、どうすれば、自社ブランドを良く見せるか悩んでいた〉








「リアジュースエーンド!ジェントルボーイ!」








そんなこんなで、ついに、TV局での、ビクトルブランド対医療関係の、バトルが、始まった。







「司会は、私、リアジュース!リアルが充実した男!リアジュース!メーン!」




「えっと……レディの味方……ジェントルボーイマスター!といちだよ!」





「君とは、いずれ、相対する日が来ると思ってました!お互い似た者同士!正々堂々!リアジュータイム!!」




「えっと……ジェントルタイム!!」





困った……この人のテンション……ガチだ……私のジェントルボーイパワーじゃ、劣るかもしれない。



しかも、城華と、といち君の、一人2役……きつい……。






とりあえず、私はオープニングの後、楽屋に戻って、城華にチェンジしないと。



私が、楽屋へ行こうと、廊下を歩いて、いると、デートリック兄さんがいた。





「城華、…本来、この、番組は、オレが、親父を潰す為に、許可した番組……なのに、お前がビクトルブランドの社長とは……娘を盾にするとは、糞な親父の考えそうな事だぜ!」





「言っておきますが、私も本来、お父様のライバルとなるために、精進して生きて参りました。

お兄様も、私にとってライバルですよ?

私と闘うのは、やはり、無理でしょうか?

妹が相手では、恥ずかしいとでも?」





「ん~~~…………だな。その通りだ!妹とケンカするのは、オレにとって、かっこ悪いそんなダサい事したくねぇな。」




「それは、残念です。やはり、私も男に生まれた方がフェアに相対する事も有り得たのに……やはり、正々堂々、相手して貰えない以上、レディとゆうものは、マイナスですね♪」





「お前の、闘いたがりなとこ…親父に似てるな。」




「兄さんだってそうでしょ?そうそう、いつも、お父様の悪口ゆってる割には、結局、お父様の話ばかりって、お母様も言ってましたよ。

結局、兄さんは、おっぱいの話で、ごまかして、後は、お父様の話しか、こだわってない……。

兄さんは、やはり、お父様に執着しているのですよ。」




「……いやいや、いやいや、……オレがおっぱい大好きなのは、嘘じゃない!親父の事はムカつくだけだ!

お母様については……会話する内容が浮かばないだけだ!」




「ちっ……それで、ごまかせたつもりですか?

とにかく、私は、男の子のふりをしてでも。

社長的にフェアな戦いがしたいですね!」





「もういい、……とにかく、オレは、フェードアウトさせて貰うが、一応、心配なので、スペシャルなゲストを呼んでおいた。

これで、少しは楽に闘えるハズだ。」






スペシャル?何の事だろう?



と思いながら、ステージに戻る私。







すると、何か、不思議な歌が会場から聞こえて来た。






「ジェントル!ジェントル!ジェントルボーイ!

ジェントル!ジェントル!ジェントルダーッシュ!!

ジェントル!ジェントル!ジェントルダーーンス!!

レディーーエーーンド!ジェントルボーーイ!!

アイアム!とぉ~~い~~ちぃ~~~!!!」





……何だろう?・・・ん???




もしかして、スペシャルゲストって、私以外の誰かに、といち君として、サポートさせるって事?


じゃあ、誰が、といち君に変装してるんだろう。









「始めましてですね!ジェントルレディ城華さん!」






「えっ…と…。私はジェントルなんかじゃ、ありませんよ?

人違いです♪」





私は、慌てて返事した。








早速、ビクトルブランドの仕事ぶりを、皆さんに披露するターンに入った。


ここで、私達が、頑張っている事を、上手くアピールしなければ、医療関係を引き合いに貶められ。


ビクトルブランドの未来は暗くなってしまう。







私が、仕事風景の中で、今回、取り入れた内容の1つに、

パタンナーとゆう工程がある。



パタンナーとは。



デザインを、

服飾製品にするため立体物に仕上げるプロセス。







私は、いつも、社長になる前から、社員が考えたデザインを

実際に、立体化して、良し悪しを目視出来るように。

工夫の仕方を伝えていた。




「パタンナーですか……、ですがね、実は、最近の医療で、3Dプリンターを使って、臓器をモデリングし、

体内のオペを予めシミュレートしておく技術があるんですよ。

でも、あまり、知られていない事があるんですよ……。

実はね……、あんたのゆう、パタンナーとかゆう工作ごっこではなく。

医者は命を救う為にやるんです♪

勿論、お前らみたいな暇人と違い、無限に給料貰っても、使う暇が無いがなあああぁぁぁ……!!!」






急に、司会者であるハズのリアジュースさんが、私の話の途中で水を指す。






「おっと?すみません、司会者である身分で、つい出過ぎたマネをしていました。

ですが、視聴者当選で選らばれた、あなた方も、感銘を受けたハズだ!!医者の努力を!!医者の涙を!!」




そして、視聴者当選で選らばれた、観客が、声を上げる。



「そうだ!そうだ!親の七光りで成り上がった女には、わからないだろうがな!!医者は命を救ってんだよ!!てめぇらが、人生の中で、一度も努力してねぇのは!今の説明でわかったぜ!どうせゲップが止まらねぇくらい金貰ってんだろうが!てめぇら!命を救う程の努力をしてねぇだろうが!!努力しろよ!!医者を見習えよ糞が!努力しねぇなら早めに死ね!!!」






この番組では、今まで、医者の努力を伝えてきた。


医者とゆう職業は、時に目を被いたくなる様な目を背けたくなるような、場面があるが、この番組は、それを考慮した形で、上手く見せた事で、多くの信者が出来た。



視聴者当選で選らばれたといっても。


きっと、信者を選り好みしたのだろう。


ランダムに百人といっても、中身がシュレリンガーの猫と同じ。



要するに、りんごを100個入れて、ランダムに選んだのが、りんごだとして、嘘はついてない。


だって、ランダムに選ぶのであって。


中身がりんごだけかどうかは、定められてないからね。











「医療の話を挟むのなら、僕がお相手しますよ♪丁度、医療大で、経験を積んでますので。」






唯一君が、私の側で発言を始める。



「僕は、医服をビクトルブランドから、調達する、コネクトをしています。

社会とは、それぞれの役割によって、

結び付きにより、社会を構築している。

医者が一人で、病院を建築し、医服も自分達で作り、薬品も自分達だけで、作る。

道路も、車も、医療の歴史も一人で作った訳じゃないでしょう?」







唯一君の発言は、正論ではあるが、挑発であり反論に過ぎない。


命を救う程の努力をしているとゆう概念の前では、

殺意の矛先にしかならない発言だ。


会場の悪意が、唯一君の首を締めようとした、その前に更に、

いい放つ。





「目の前の方が、言ってましたよ。

確か、昔、ね?

ですよね♪リアルさん?」








邪悪な淀みの中で、一瞬その中心が、フリーズした様だった。









「………………………………それでは、医療のターンです。

リアジュースとしては、一旦、次の準備をさせて頂きます。

唯一君……でしたか、覚悟して下さいね。

目玉の上……、お前の、頭の中、思い通りと思うなよ!

その目玉、次で破裂すると思え!無限にな!!」






司会のリアジュースが、去った後、私は、慌てて唯一君に聞いた。




「さっきの、どうゆう事?なんて言ったの?」




「あの人は、たぶん、リアルさんだよ。

お父様に聞いたんだ、リアジュースって名前は、

以前、警察のフリをして、銃刀法違反で捕まった。

リアジュースとゆう人がいて、

その人は、双子で、今の、リアジュースは、弟の方だって、

聞いたけど、怪しい。

兄の方は、リアジュウとゆう名前らしいんだけど。

それは、省略した名前だと勘違いしてたんだ。

実際は、リアジュースは共有名で、タレントとして扱ってる。

リアルさんは、医療関係で、信頼度が高く、あらゆる人間に慕われている。

だけど、多忙な割には、疲れを見せない……それで。」






「ややこしいよ!!もう一度、わかりやすく説明してよ!!」






「……とにかく、…あのリアルって人が最も厄介で危険だよ。

これから、彼が彼として、登場するはず……たぶんね。」












しばらくすると、リアジュースさんが、戻って来た。







「あれは、きっと、兄のリアジュウさんだよ、よく、似た双子だから、見分けがつかないけどね、今に来るよ、本命が、本人として。」







少し間を開けて、リアジュースが司会として口を開く。






「お待たせして、申し訳ありません。

これから、私、リアジュースが、この世で最も、尊敬する方をご紹介します。

医療の未来そのものです。どうぞ。」






なんとか目視で確認できるくらい少し遠くの入口からステージに上がる一人の青年がいた。

ゆっくりと姿を、見せるように、歩くその度。

会場の観客達の何人かが、顔を、しわくちゃにしながら、涙を流し、発狂する。





「今まで、司会の時は、不思議なマスクで顔を隠してたけど、

あの人は、有名だよ。

タレントとしてより、医療の現場で、僕は、彼より、人に優しいとゆわれてる人間を知らない。

世界でも、彼を知る人は、聖人君子と言える人間は彼しかいないと言われるぐらいだ。」



唯一君が、私の隣で解説していると。

リアルさんが、真っ直ぐ、唯一君に尋ねる。




「先程、君は、社会の結び付きの話をしていましたね。

僕も、楽屋のモニターで、聞きました。

あれは、誰に聞いたんですか?」





白々しいと思ったけど、誰にとは?・・・唯一君の意見なんじゃ?





「あれは、昔、八味問多が、ビクトルブランドで話した内容だよ!と……僕は聞いた。」







つまり、秘伝れんいちが、八味問多として、ビクトルブランドにいた頃に、ビジネスコーディネーターとして、社会と職業の結び付きを、レクチャーした事が、リアルさんも感銘を受けた事で、

同じように彼も、その、概念を公にしていると。







「はい、八味問多様が、ビクトルブランドのデザイナーとして、活躍する姿勢は、

医療に携わる自分も、同じ姿勢で、取り組んだ事で、

医療現場で、数々の困難を乗り越える、基盤となりました。

彼の概念を自分なりに取り組んだ結果、いろんな患者と、交流を深めるきっかけとなりました。」






そして、観客達の何人かが、リアルさんの所まで、歩いて行って、リアルさんに寄り添う様に、側を囲む。






「わしらは、リアル様に命を救われただけじゃなく!家族になって貰ったのじゃ!

いつも、荷物を半分、持って貰ったり、横断歩道を一緒に渡って家族じゃわい!!」





「そうです、お会いする時は、どんな方でも、家族の様に接する、それが私の患者との生き方なのです。

まぁ、親身な医者は誰しも、そうだと存じます。」




「紳士的な発想ですね!自分もジェントルボーイといちとして、レディ達に、いつだって、紳士な振る舞いでジェントルハーツ☆

ところで、リアル様に質問です。

リアル様は、その様な紳士的な発想で、この番組をどのような気持ちで、捉えていますか?

社会は一人の力で、成り立っているのではないと。

あなたの、原点が言っているのでしょう?」







「はい、私は、心を痛めております。このような形で、医療を他の職業と比較し、患者達の仕事を貶める事は、きっと、あの方も望んでないでしょう。

ですから、今回、私が、再度、この社会の絆、人と人の結び付きを、繋ぎ留めることで、社会がみなの力で明るい方向へと協力し合える未来へと、導くのです。

その為にここへ、参りました。」






「僕は、あの方に、ジェントルとしての心得で挑む為に、

ここへ、舞い戻って来ました。」




「舞い戻ったね……あの方にとって、レディにだけ、優しい、恥ずかしい、人間はお呼びじゃないでしょう。

君が生きてたことに、がっかりです。」





「僕は、レディに優しいだけで、終わる訳にはいかない!

、この世で僕は、本物の紳士を顕現させて、

社会に巣くう悪循環に心を入れ換えて貰います。」





「どちらにせよ、もう、遅い、私はもう、信頼を得た。

紳士が何を知っていようと私を裏切る者は、側にはいない。」







「あなたが、レスキュー隊の子供に、副作用の強烈な薬品を投与していた証拠が、あります。

今回は、それで、捕まって貰います。

何故、あなたは、紳士な態度を持ちながら、このような貶め方を、するのですか?」






「その、レスキュー隊は、私が、殺そうとした患者をあろうことか、救ったのだ!!

神の手を持つ医者は、人を救った分、人を殺す権利があるはずだ。

そもそも、神は人を救わないし、存在もしない。

ならば、医者は神を超越している。」





「余程、自信があるのですね。

そこまで言って、誰も、あなたから離れないと、

今の社会は孤立した人間が多すぎる。

あなたは、それを、見つける力を持つのに、何故、誇大妄想に取り憑かれてしまうのか。」




「救われた側ではないからだ。

私を救うには、アイアム達が、私の為に死ぬ事だ。

私には、目的があり、それを支える信者がいる限り、

これは、続く……。

お前らの優しさは、空っぽだ、だから何も見つけられない。

見つけた時には、今度こそ、死んでいる。

覚悟しろ、お前らは何も出来ない、それが努力だ。

だが私は、これからも命を救い続ける無限にな!!

その先で、お前ら紳士とやらは、敗北するだろう。

空っぽの優しさよりもな……欲に満ちた殺意を成し遂げる事こそ志し高く、全てに勝てるのだ!!」






矛盾した事をいい放ったリアルの側に、患者達が擁護する。






「きっと、リアル様は、疲れているんです。まだ、若い人間が、多くの命を救ってきた。

リアル様には、感謝しかない。」







彼が、何を言ったところで、あの方達の中では、てをさしのべてくれた人。

彼の手を離す訳にはいかない。


他の人間は、あの人達を救ってないなら、

どんな言葉も空になる。


努力を伴った言葉でないと声は届かない。心に届かない。




リアルが警察に連行されて、今回は幕を閉じた。








書類送検ですむかもしれないし、どうなったかは、わからない。



権力のある命を、事前に救っていたなら、コネによって、許されるかもしれない。




そもそも、命を救った事を、いちいち、オーバーに感謝する事こそ珍しい、信者にまではならない。




だけど、必死に助けても、感動がないのは、寂しいのかもしれない。


彼は、助ける事で、感動してくれる人間を見つけるのが得意だった。


だから、周囲は矛盾を受け入れられたのだろう。






その後、例の番組は放送されなかった。


ビクトルブランドでは、新たな仲間が加わった。


本物のといち君。





「あなたは、本物のといち君だったのですね……

ずっと、あなたに変装してた事、かなり恥ずかしいです。」




「大丈夫♪ジェントルレディ城華として、活躍するのですよ!」





「だから、恥ずかしいってば……。」







「恥ずかしいと思うのは、紳士力が足りないからですよ!

誰かが、頑張ってる姿はパワーをくれるのです!

僕は、それが、かっこいいと思ったら、エスコートしたいのです!

どんなに、パワーがあっても、誰も応援してくれなかったら。

心はいつか終わってしまう。

僕は、今しかない、かっこいい瞬間を未来に導きたいのです!

僕はそこから来て、そこで死ぬ、それでいいと思っています。」








「それは、いつから、そう思うようになったの?」




「ある人の中で、紳士である事が、思い出になってしまった時からです。

その頃はまだ、紳士とゆう言葉が見付からなかった。

彼は、恥ずかしい事だと、諦め。

僕がその先で見付けた。

どんなに深い所に沈んでも、誰かが見付ける為にあったと

今でも信じています。

彼が失っても、僕が見付けた事で、いつか何処かで、

伝う日が来ると、深く信じています、今でも。」

一応、MBSラジオ短編賞1


の規定は、完結する事だから、これは、完結だよ!


でも、念のため、完結ボタンは押さないよ。


でも、完結っぽく頑張った!規定は、守ったはずだよ!


今度こそ、僕のへんぽこりん!ジェントルパワーで、デリシャスタイムだよ!!!

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