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ジェントルレディ城華  作者: れんいち
2/3

といち&ぽこな

〈〉あらすじ〈〉






〈城華はビクトルブランドの社長で、ありながら。

<ジェントルボーイといち>として、番組を使って、自社の宣伝をしていた。

TV局で奮闘する日々と、ブランドの未来の為に、城華は頑張る。〉



















ソクラティッシュ・ヴレイ・ディーオとゆう、ファンタジードラマの打ち合わせが、始まった。



ジェントルボーイといち(城華)


心餅ぽこな


等の、タレントが出演すると決定した。


勿論、ビクトルブランドがスポンサーとなって、CM宣伝する。









その、番組のあらすじ。



ソクラティッシュは、ぶららのブラジャーを取り戻すための冒険を始める!

そこでは、いろんな出会いがある!


デリシャスとの共闘、ゴルヴァチョフとの死闘!


そして…ぽこなさんとの、わだかまり!


謎多き、ジェントルボーイ・といちとの出会い!


果たして、ソクラティッシュ・ヴレイ・ディーオに待ち受けているのは、生か死か…皆さんの目で確かめるしかないのかもしれない。











そして、番組が始まった。













第1章ソクラティッシュ・ヴレイ・ディーオ

ある、サッカースタジアムに一人の女子サッカー選手がいた…。


その名は、ぶらら!


…そして、その女子サッカー選手を応援する、スポンサーの男と付き合っていた…その男の名が…


ソクラティッシュ!・ヴレイ・ディーオ!


ソクラティッシュこと、ソクラは、スポンサーとしてのコネを使って、ぶららと一緒に暮らしてた。


そんなある日の事だった。


ぶららのブラが盗まれた!ブラとはブラジャーの事だ!


「ぶららのブラ返すぴぃ~!」


怒るぶらら!そこへ、ソクラが駆けつける。


「どうした!ぶらら!…あれは、ジェノバスライミュウ!!」


そう!ぶららのブラ、を盗んだのは、幻のモンスター…


ジェノバスライミュウ!!

「へっへ~んだ、あっかんべー♪」


ジェノバスライミュウは窓から逃げた。


「ぶららのブラを取り戻すぴぃ~!」

「あぁ!まかせろ!」


こうして、ソクラティッシュの冒険が始まった!!


噴水広場まで、走って来たがソクラティッシュはやはり、ジェノバスライミュウを見失ってしまった。


「なんてこったい!!」


嘆くソクラの前に…一人の謎の男が立ちふさがる!

果たして、敵か?それとも、味方か?


「オレの名前はデリシャス!!お前のライバルだ!だが、勘違いするなよ?今、お前が戦うべき敵はオレじゃない!

ソクラアンチだ!」



<ソクラアンチとは>



かつて、ぶらら教団とゆう、ぶららのファンクラブを潰した、きっかけを作った、ソクラの敵…。

それがソクラアンチだ!!


どうやら、ソクラアンチの四天王の洗脳によって、ジェノバスライミュウはぶららのブラジャーを盗んだらしい。


「よく聞けソクラ!ぽんぽこ地方へゆけ!

そこで、ぶららをパワーアップするアイテム!

イエロートパーズのエンジェリック・ブラジャーをぽこなさんから貰うんだ!だがそこへたどり着くには…

ソクラアンチがとおせんぼ、してくるかもしれない…気をつけろよ!!」


こうして、自称ライバルのデリシャスが仲間になった!

そして、ぽんぽこ地方への地図もゲットした!!







<第2章ゴルヴァチョフ>



ぽんぽこ地方の地図を頼りに、ぽんぽこ地方へ到着した。…


だが、やはり、二人の前に…立ちはだかる!


「我が名はゴルヴァチョフ!ソクラアンチ四天王だ!ぽんぽこ地方に来たからには容赦せん!ソクラティッシュ!いや、ソクラ!貴様の歴史はここまでだ!」


「ゆけ!ソクラ!」


「あぁ!来い!ゴルヴァチョフ!」


「ソクラーーーあああああああああああああああああ!!!!!!!くらえーーーーゴルヴァチョップゥーーーー!!!!!!!!」


「かわせソクラ!」


ドシンドシンドシンドシンドシンドシン!!!!!!!


「なんだ!足が痺れて、動けない!!」


ゴルヴァチョフの足踏みが地響きをおこし!地響きをつたって、ソクラの足元に静電気が流れ込んだのだ!これは、かなしばりだ!!


ゴルヴァチョップが炸裂する!


「ぐぉおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


バキバキバキバキバシコーーーーーン!!!!!!!バリバリムシャムシャバキバキゴクン!!!!!!!


ソクラの頭蓋骨は砕かれ、全身の骨が砕け散り、地面に崩れ落ちた、ソクラは、無残にも絶命した。


「ガハハハハハハハハハハハーーーー!!!!!!!!貴様にはお似合いの末路だなーーーーー!!!!」


ソクラは夢の世界で声を聞いた。


「ソクラ!ソクラ!聞こえるか!オレだ!デリシャスだ!

…お前の歴史は…ここまでなのか?」


「俺はまだ…立ち上がれる…俺は!俺はーーーー!!!!何度でも…立つ!!!!俺はーーーー何度でも…たぁーーあああつ!!!!!!!」


「よし!いいだろう!時間を巻き戻す!立ち上がれ!ソクラ!」



時間が巻き戻りゴルヴァチョフ戦が再び開始する!


<第2章ゴルヴァチョフ>



「ゆけ!ソクラ!お前の力!ソクラティッシュを使え!

氷のティッシュだ!!」



「ソクラーーーあああああああああああああああああ!!!!!!!くらえーーーーゴルヴァチョップゥーーーー!!!!!!!!」



「今だ!ソクラ!ティッシュを投げろ!!」



ゴルヴァチョフがチョップをするために、突進してきたその、足元に向かって、ソクラは氷のティッシュを投げた!!!すると…


バナナの皮を踏んだかのように、氷のティッシュを踏んだ、ゴルヴァチョフは、その巨体を宙に浮かせて、強烈な勢いそのまま、地面に自ら全身をぶつけた!!



「ぐぉおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああ」


バシコーーーーーン!!!!!!!バリバリムシャムシャバキバキゴクン!!!!!!!


ゴルヴァチョフは地面に激突したショックで気絶した!!


「よくやったソクラ!!ソクラアンチ四天王を一体、倒したぞ!!」


「…何故、俺は魔法のティッシュを使えるのだ?説明してないぞ?」


「世の中には、不思議な事があるんだ。人生いろいろ気にするな。」



こうして、ソクラは魔法のティッシュを覚えた♪







<第3章、恐るべし!!ぽこな!>


この小説を見ている君は、ぽこなを…知っているか?…。ぽこなさんは…恐るべき力を持っている!!!気をつけるんだ!



ついに、ぽんぽこ地方のぽこなさんから、ぶららのパワーアップアイテム♪イエロートパーズのエンジェリック・ブラジャーを貰う時が来た…ハズ…なんだ…。


だがソクラは知っている…ぽこなさんの恐ろしさを!!



「お久しぶりですね…ソクラさん…」



そこにいたのは、一見、清楚で、キュートなレディだ…

だが油断しては、いけない!!!ぽこなさんだぞ!!!



「何しに、ここまで来たのですか?…もしかして…わざわざ、また私を怒らせに来たのですか?ふふっ…ふふふふっ♪どうやら、死を覚悟したようですね♪」


「どうした?ソクラ!…知り合いなのか?」


「あぁ、…ぽこなとは、因縁があるんだ…ぶらら教団を潰した時に…。」


「そうです!…かつてぶらら教団が最も栄えていた時に…あろうことか、君は、アンチの存在に怖じけづいて、ぶらら教団を解体した!!…あれは、まだ使い道があったとゆうのに…。

まぁ、いいでしょう♪どちらにせよ、君に利用価値があるかテストするだけの装置に過ぎなかったかもしれませんし…。

あれから、私は、ソクラアンチの方が利用価値があるかテストするために…ソクラアンチ四天王となったのです!!」



つまり、第2の四天王は、ぽこなさんとゆうこと…。


うわぁああああ!!あああああああああああああああああ!!!!!!!終わりだ!!!ぽこなさんに勝てる訳が無いよ!!

ラスボスと戦うのと、同じじゃん!!!!!!!


「それでは、はじめましょう!!!ソクラさん…あなたの最期です♪まぁ…へたれ味のチキンさんでは、そこで立ち止まるのが限界でしょうけど♪」


「なんだと!!!俺のティッシュで…ぽこなに勝つ!!」


「待てソクラ!!迂闊に動いては…!」


「私の挑発に…やっと乗りましたね♪」


ぽこなさんは、スカートのポッケから、カードを取り出した。


「一枚目のぽこなカード…<移動破裂>です」


ソクラが足を一歩、…たった一歩踏み出した瞬間…

ソクラは大量の血を吐いて、地面に全身を落とすように倒れた…


そこでソクラは絶命した。


「これが一枚目のぽこなカードの力…<移動破裂>

相手がワープ系、瞬間移動、そして、歩く、走る等の、移動行為をした瞬間…体内の臓器が破裂するのです♪」


あまりにも、唐突な出来事に、側で見ていたデリシャスも愕然とした。


「さぁ♪デリシャスさん?さっさと時間を巻き戻して、ソクラさんを復活なさってください!…このままだと、ぽこな…ふわあぁぁぁん♪……。あくびが止まりませんわ♪」


「何故それを!!!!!!!」


「ぽこなにはなーんでも…お見通しですの♪それくらいの事で、驚かないで、くださいまし♪」


余裕たっぷりの、ぽこなの前で、ソクラを復活させたところで勝てるのか?デリシャスは絶望を感じつつも、ソクラを渋々、復活させた。


復活したソクラは、硬直した…「一体、どうすればいいんだ?動けば、破裂させられる…ここは、動かず、その場で、ティッシュを投げるしか…」


だが、ぽこなは相手のターンを待ったりしない!


「はーいざんねーん♪動かないのもアウトです♪

2枚目のぽこなカード…<天地開闢>!!!」



ぽこなさんが天地開闢のカードを出した瞬間、天地がひっくり返って、ソクラは地上から天空に向かって落ちてゆく!!


「わぁああああああああああああああああああ!!!!!!!助けてーーーーー!!!!!!!誰か助けてーーーーー!!!!!!!あああああああああああああああああ!!!!!!!」


「ソクラあああああああああああああああああ!!!!!!!」


そして、ある程度、地上からソクラが離れた所で再び、天空から元にひっくり返した、ソクラは地上へ真っ逆さまに落ちて…



ドガアーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!


ソクラは当然、絶命した。


そして、再びデリシャスが汗を滲ませながら、ソクラを復活させるが。


「ぽこなカード!<天地開闢>第2の効果!」



ソクラが再び天空に向かう!だが今度は天地がひっくり返っていない!!!


天地の間に大きな渦ができ…大空に浮かぶ、浮き雲の全てや…

地上にある建物の全てが、そこへ向かって、渦に合わせて歪曲しながら巻き込まれてゆく、そして亜空間の中で、圧縮されて消滅した!!

当然、ソクラのティッシュも吸い込まれ、ソクラ自身も空間で圧縮され消滅し絶命した。…勝てる訳が無い!!



次にソクラを復活させた時。

デリシャスはあらかじめ、降参を宣言した。


二人はやっと、わかった。




ティッシュでは、勝てない。





「ようやく、負けを、お認めになったのですね♪宜しいですよ♪ふふふふ♪これからは、ぽこなの事、ぽこな様とお呼びくださいね♪」



すると、ぽこなが、デリシャスに近づきながら。喋り続ける。


「では、第3の、ソクラアンチ四天王に勝つ事が出来れば。

その優勝商品として、ぶららちゃんのパワーアップアイテム!

イエロートパーズのエンジェリックブラを差し上げましょう♪」


グサッっとゆう音がした!デリシャスが「ぐわぁ!何か刺さった!」と首元を探る、「カード?」


デリシャスは、そのカードの意味を知って愕然とした!


「すまないソクラ…第3のソクラアンチ四天王がわかった…

このオレだ!」



<第4章デリシャスシティ>




「どうゆう事だ!デリシャス!!仲間じゃなかったのか?俺を騙したな!」


「初めから…オレはライバルだと言ったハズ!」



「ではなくてですね♪第3のぽこなカード<絶対命令>

これによって、デリシャスさんをソクラアンチ四天王にしたのです。ぽこなの命令は絶対です♪」


「さっきデリシャスの首に刺したカードか!」



「これで、わかったろ!?ソクラ!オレ達は戦う宿命なんだ!

この先のデリシャスシティで待っている!オレは、そこの

市長だ!サッカースタジアムで勝負だ!仲間を用意して、エントリーしろよ!」


「それでは、ソクラさん♪ごきげんよう♪」



こうして、ソクラは、デリシャスシティに向かう!



「お待ちしておりましたソクラ様ぼくの名前はジェントルボーイ・といちです♪」



デリシャスシティに到着したらいきなり、怪しいジェントルボーイが馴れ馴れしく声をかけてきた!気をつけるんだソクラ!このパターンは、…ヤバイぞ!!気をつけるんだ!


「やめろ!知ってるぞ、このパターン!裏切るんだろ!

デリシャスは本人にとっても不本意だったとは言え…このパターンは危ういぞ!!」


「何を慌てているのか存じませんが早めにエントリーしないと、このパターンだとエントリーに遅れてヤバイ事になる主人公のパターンに突入ですよ?ぼく、事情はジェントルボーイの能力として聞いています♪小鳥達が風に乗って教えてくれました♪

まぁ、ぼくがいなくてもいいなら仕方ない…ですが…

ぽこなさんのチートなパワーと同様…ここから先、あなたが無事とは限りません。デリシャスさんの力で復活も出来ない。

この作品の非情さを考えれば、ソクラさんが絶命し主人公交代もあり得るかと…ぼくのような得体の知れない何かとも…仲良くなっておいた方が…良いのでは?目にはめを歯には歯を…そして、予測不能な敵には、予測不能な味方が必要ですね♪」



こうして、ソクラはジェントルボーイといちと共に、サッカースタジアムにエントリーするための仲間を集める事になった。




ソクラティッシュ!ソクラティッシュ!ソクソクソクラティッシュ!ソクラティッシューヴレイ・ディーオーーHEY!HEY!HEY!

ソクラティッシュ!ソクラティッシュ!ソクソクソクラティッシュ!!ソクラティッシュヴレイディーオーーHEY!HEY!HEY!!









この、番組は次のお話で、ジェントルボーイといちの登場で話が進むので。



ジェントルボーイといちを軸にどの様に話を進めるか、

ぽこなさんと打ち合わせする事になった。



そう……この番組は、役者が脚本を書いて、進める形式となっていた。










〈打ち合わせ編〉









私こと、ビクトルブランドの二代目社長、城華は。


ビクトルブランドの宣伝のため、ジェントルボーイといちとして、男装して、番組に参加していた。


改めまして、こんにちわ。




そんなこんなで、心餅ぽこな様と打ち合わせになりました。






「そう言えば、ぽこなさんの設定によると、といち君は、ぽこな様の事が好きですよね♪と言うことで、デートしましょう♪」






元々、この、キャラクターは、ぽこなさんが考えたらしい。

「なので、それに合わせて、私は、ぽこなさんとデートする事で、ぽこなさん大好きな気持ちを、体現しなければ、番組の実演度を上げる為に。」






「いや、私はレズじゃないので……。何で、女同士で、デート何ですか?」




「私は、といち君として、デートしますので♪」





そこで、妹である、コクルが話に割り込む。




「コクルとしては、お姉ちゃんに、ぽこなさんが取られるのは、嫌ですが。……これを、きっかけに、ぽこなさんが、女の子同士でデートする事に慣れてくれたら。ぽこな&コクルは、更に、イチャイチャなステージに上がります!!コクルの予告です!」





「……気持ち悪いですね。ぽこなとしては、お芝居の為なら、仕方ありませんね。まぁ……いいでしょう。」











そんなこんなで、3人で、ピザパーラーに向かった。



そこで、軽い飲食をしながら、会話する事にした。











「それにしても、お姉ちゃんと、こんな風に、一緒に過ごす事になると思いませんでした。

まさか、狙ってたんですか?」





元々、コクルは、私達、家族とは、距離を作っているので、確かに、私が動かなければ、こんな風に、会話する事はなかった。






「コクルはどうして、私達と、関わろうとしないの?」







「それは、前にも言った様に、私以外、優秀過ぎるからですよ♪コクルの予告♪私はね~目劣りするのが、一番、嫌いなのですよ♪」






「確かに、私達の家族は、みんな優秀なので、私も、同じように、思った事もありました。……ですが、コクルだって、アイドルになって引けをとらなくなったでしょう?」






「隣にいる、ぽこな様、様ですよね♪後は、お兄ちゃんが、TV局の社長ですからーー残念!コクルの力ではありませんねーー!!あはははは!!」





「あまり、コクルちゃんを挑発しないでくださいます?食事が不味くなりますよ?城華さん?いえ、といち君と言った方が宜しいでしょうか?」





「そんな事より、お姉ちゃん……確か、前に、男の子に生まれたかったって言ってたよね。今なら、気分だけは、味わえるよね?丁度、これから、お兄ちゃんに会う予定なんだけど……お姉ちゃんが代わりに会ってくれない?その、格好でさ……きっと、面白い話が出来るよ♪コクルの予告♪」






急に、コクルが、持ち出した話は、私の、言葉の引き出しが、整わない形で、返事するしかなかった。





「何で、私が?お兄ちゃんって、もしかして……。コクルの事を心配してるのに、私が代わりに行く訳、無いじゃない?」







「ふふん♪私には、ぽこちゃんがいるので、他の方は興味無いです♪

コクルの予告♪

きっと、会った所で、建前で会話しますよ♪

もう、家族には、関心無いので、遠慮させて頂きます♪

それに、お姉ちゃんは、例の、れんいち様とゆう、ビジネスコーディネーターに、関わろうとしていますね?

今は、私より、お姉ちゃんの方が危険な立場と思われ。

是非、会ってあげてください♪まぁ、私の提案を信用しないなら、その、時点でね……今は、これ、以上の案が浮かばないなら、不用意に反論しない事が、安心ですね。」








よく、わからない事を言われ、私は内心、パニックになった。

でも、確かに、この、状態で、あの、お兄様に会う事は、面白いと思った。

コクルは私が、面倒を見ていれば、お兄様も安心するはず。

コクルの考えに、合わせてみた。








そして、私は、コクルの代わりにお兄様と、待ち合わせした。






何故か、お兄様が、待ち合わせ場所に、選んだのは、庭園墓地の近くだった。






「城華どうした?その、格好は?」



私が、男装してるにも、関わらず、直ぐに、私だと見抜いた。




「さすがです♪エレボスお兄様!よく、私に気づきましたね!」





「弟の、ヒクシュンに似ているからな。後は、敵意を感じないから、城華だとわかる。」





「コクルとは、どんな、用件で、会おうとしたのですが?」




「コクルは、もう、私達の家族では無いのだ。コクルは名前を、水飴コクルに変更している。養子縁組で名前を変更したようだ。」




私は、急な話に、言葉が、出なくなった。そのまま、お兄様が、喋り続ける。





「水飴家は、かつて、父様がある事件をきっかけに創設した。

養子縁施設だ、そこで、水飴とゆう、姓が貰える。

コクルはきっと、皮肉のつもりでもあるのだろ。」
















かつて、ビクトルは、秘伝れんいちの考えたオールマスタープロジェクトとゆう、一人の優秀な人間にあらゆる職業に参加させる、実験に入っていた。




その中で、ビクトルブランドを創設し、その後、警察等のあらゆる職業に挑ませて、その1つに裁判官としても、挑ませた。




そして、参加した、事件の内容が、ある男の子の死について。



父親が、息子を、殺すとゆう、その、刑期について討論した。




最初は、ビクトルにとって、社会的な負け組のくだらない話に、巻き込まれた形だと思う程度だった。





だが、話に入り込んで行くと、次第に、トラウマになってゆき、毒の様に、日が経過する程、心の中で、悪循環で埋め尽くされた。








「父様は、元々、社会的に有利とゆう理由で息子に期待を寄せていたが、あの、裁判の影響で、家族を壊すかもしれない何かに、不安を抱え弱くなった。

ユウガが世界一のお母さんを目指すと言うようになった頃、

父様は娘の事を認めた様な、振る舞いをする様になったが、

あれは、社会的に優秀な親に、なる事の難しさに、怯える様になったため。

父様は、娘を認めた様な態度をとることで、自分の弱さによって、家族に幻滅される事から逃げたかったのだ。

そして、私とデートリックは、それに、気付いていた。

だが、私と、デートリックは、息子として、正反対の意見となった。

私は今でも、父様が私と同じ様に強くなると信じている。」







そのまま、お兄様が、話し続ける。







「城華は、秘伝れんいちと関わる状況にいるようだが。

あいつは、私が会った、人間の中で一番、危険だ。

あいつは、何度も名前を変えている、そして、使用していた名前を、別の人間に与え、利用するための役割を与える。」






「その、秘伝れんいちと、闘うつもりです。

今度、あいつが、指揮する番組に参加します。

職業比較とゆう番組です。

あの、番組は、常に、医者の様に命を救う程の努力をしていない職業とゆう言い方で、他の職業を貶める番組です。」






「となると……やはり、私達の切り札である、弟の唯一に、協力して貰うしか無いだろう。」




「ですが、唯一君は、私達家族にとって、最後の拠り所。

あの子に何かあれば、家族が終わりになってしまいます。」





「あいつは、既に動いているかもしれない。

距離を作るより、協力して貰う事で、側にいて貰う方が安心だ。城華に任せる。

私にも役割がある、今回は、助けになれないが、城華の社長としての実力を見せて貰おう、城華が唯一を守るのだ。

城華……私の様に強くなれ。城華ならできる。」






そう言い残して、お兄様は去っていった。





「お兄様……私、強くなります!!」















唯一君は、医療大学に通っている、まだ、小さな頃から、医療施設で、研究者になる為に、ここで、唯一君は、過ごしている。


時々、家に帰らないで、医療大学に泊まる事もある。






「お姉ちゃんが、来てあげたよ!唯一君!久しぶり!」





「あぁ、……うん、久しぶり。どうしたの?お姉ちゃん、その、格好、もしかして、忙し過ぎて、おかしくなったか……お姉ちゃん、可愛かったのに、残念だよ……さよなら、お姉ちゃん。」




そう言えば、まだ、といち君の格好だった。





「違うよ、唯一君!私が、TVでやってる、といち君の正体だよ!私は、社長でありながら、といち君として活躍してるのだ!」






「あぁ、そうか……お姉ちゃん、男の子に変身する事で、今、仕事をサボってる訳か……やっぱり、お姉ちゃんには、社長なんて早かったんだよ。僕が、代わってあげようか?社長になってあげるよ。お姉ちゃんは、男の子として、生きればいいよ。」




「ちょっと待ってよ!失礼だよ!唯一君!お姉ちゃん!怒るよ!!」





「ふ~ん、僕、怒られるのか?あのさ、お姉ちゃん!

甘いよ!僕はね!既に、お姉ちゃんに代わって、

ビクトルブランドに衣服の素材を、提供しているんだよ!

それによって、医療施設の現場に繊維の研究者と称して、

あちこちに潜入して、いろいろと冒険ができた!

目的は違うけど、僕の方が、立派に働いてる気がするね!」






「なんだか、よく分からないけど、唯一君……私が知らない間に、会社を利用してたんだね……」





本当に、この弟は側に置かないと、何を始めるのか、わかったもんじゃない。

この子は、危険だよ。





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