表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
適当主人公の冒険  作者: みかん!りんご!
6/25

☆6 討伐討伐討伐。脚力強化はフットサイト。



「よっしゃー!頑張るぞー!!」


 ファーストの街から少し離れた森の中に入り、手始めに、拳強化を行ない、太い木に正拳突きする。

 鈍い音を立て、木が倒れた。絶好調のようだ。

 痛みは全然ない。


 10分もせずに森の奥地まで来た。脚力強化フットサイトすごいな。


「悪いモンスターを選ぶべきだよな」


 脚力強化で空を翔けるように飛ぶ。

 街の外に出るまでに一度、騎士所に寄って『俺、脚力強化魔法に優れていて、空中で活動するかもです』と言っておいた。


 脚力強化魔法で空を飛べる者は、そこまで多くないことをアマリアに教えてもらったため、一応騎士所の人に伝えておこうと思ったのだ。


「グレーか。黒いのはいないな。どす黒いのだと討伐するのも気持ち的に楽なんだけど」


 アイサイトで、鬱蒼と茂る木々たちを見まわす。

 巨体を発見。でかい。大物の予感。

 3m。

「森のくまさん。出会ってしまってこんにちはー」


 空中に浮かんだ状態のまま、くまさんこと、『ファイアージャイアントベアーBランク』の心臓部分だけ結界で包囲する。


「剥ぎ取り」


 自分でもえげつないことを考えたと思う。

 モンスターは、心臓の代わりに魔石がある。

 要は、魔石さえ取れれば亡き者となる。


『ドンッ』


 森のくまさんは、心臓という名の魔石を失い、前かがみになって倒れた。

 火魔法を纏ったパンチやキックが得意技のようだ。アイサイトで確認した。

 魔石は火。



『ファイアージャイアントベアーBランク』を背中に背負い、ファーストの街へともどった。



~魔導士ギルド~


 魔導士ギルドに立ち寄り、魔石を受付のお姉さんに手渡す。


「すごいですね。1人で倒すなんて、それも、魔石のみを簡潔に」


 くまさんを背負って入ってきた俺に、魔導士ギルドにいた者たちの視線が集まった。

 門番である騎士の人に、リアカー持ってきましょうか?と聞かれたが、そのまま背負ってきた笑


「雪斗、どうしたの?それ」


「討伐してきた」


「雪斗さん。昨日の宿屋での際も思いましたが、お強いですね」


「ありがとう。運が良かっただけだよ」


 一応謙遜しておく。


「いやいや、運良くBランクのモンスター討伐とかできないからね笑」


「そうですよ。雪斗さん」


 2人の言葉に、周りにいた魔法使いさんたちも首を前に動かし頷いている。

 

「えっと、Bランクの火の魔石ですね。この、ファイアージャイアントベアー平均よりも巨体みたいです。規定買取価格よりも上乗せしておきますね」


 嬉しいことを言ってくれる受付の女性。


「ありがとうございます」


『チャリンチャリン』


「おっおー」


 少し待つと、受付の女性が布袋を受け付けテーブルに置いた。

 布袋には150万円分の金貨が入っているようだ。


「ファイアージャイアントベアー本体は、冒険者ギルドで換金してください」


 その言葉を最後に聞いて、冒険者ギルドに向かった。 

 ちなみに、依頼をこなしたわけではない為、魔導士ランク上がらなかった。

 残念。




 冒険者ギルドで、いろいろと質問された後、買い取りしてもらった。

 200万円。


 いや、異世界2日目にして3桁万円お金持ちだ。

 異世界に来て良かった。


 魔導士ギルドに戻る前に騎士所に向かい、山賊の懸賞金ももらった。

 くまさん討伐のお金の後にもらうと少なく感じるね笑


 その後、懐もうるおったので、魔導士ギルドの喫茶店でお茶することにした。

 アマリアとアシュリンの2人は、右手で魔工石に魔力を補充しながら左手でティーカップを持っている。


 俺はアイスアップルティー、アマリアはアイスコーヒーのブラック、アシュリンはアイスミルクティーを飲んでいる。

 ここの喫茶店のマスターは氷魔法の使い手のようで、俺の飲んでいるアイスアップルティーも安いようだ。


 ここに来るまでに見た、アイス系統の飲み物を売っているお店はこのお店の値段に比べて+500円くらいはしていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございます
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ