☆24 結界科
「お邪魔しますですわ」
なぜか、昨日と同じメンバーの、俺、アマリア、アシュリンちゃん、アリスちゃん、エリスちゃん、レインさん、ファリスさん、マロンさんで夜ご飯を俺の家で食べていると、ほんの2時間前ほど迄一緒にいたティアラさんがやってきた。
大きな馬車に大きな荷物を乗せて。
「ティアラおねぇちゃんなのだ」
「なのでちゅ」
今日も顔に、赤色のケチャップソースをつけている2人がティアラさんに抱き着いた。
あらら、ティアラさんの服が赤色のケチャップ塗れだよ。
汚れ落とすの大変そうだな。
「どうかしたんですか?」
「お父様に、今日のことを話して、先生のところに住み込みで勉強したいと言いましたら許可が出たのですわ」
おぉー。
頭を縦に小刻みに動かして驚く俺。
国王様。こんな、どこの馬の骨か、わからない俺のもとに、大事な娘を。
肝が据わっているな。
「部屋はあるので、住み込みについては、大丈夫ですが。セキュリティー面的に危ないですよ?自前の騎士も雇用していなくいませんし」
「お姫様が、私たちと一緒に……」
驚くアマリアとアシュリン。
アシュリンは、声も出ないようだ。絶句というやつかな?
「護衛については、ララとリリ、そしてルルに家の中を任せますですわ。この屋敷の周りには、10名ほどの、女性騎士に見張りを任せますですわ。もちろん、費用は、こちらが出しますわ」
なんだ。それなら安心だね。
「それでは、寝室まで、案内しますね」
ティアラさん達を連れて、2階へと上がる。時間指定していたフラッシュ結界が程よく光り輝く階段。
「おしゃれですわ。どのような魔工石を使っているんですの?」
「結界魔法ですよ。フラッシュ結界と名付けました笑」
ティアラさんが来るまでに、来ていたレインさん達にもした同じ説明をする。
「ユキト先生。さすがですわ。早く、丸い結界を覚えるですわ」
そのあと、ティアラさんの着ていたケチャップで汚れた洋服を結界魔法で汚れのみ取り除くとかなり驚かれた。
~次の日の朝~
俺は、ティアラさんの馬車に一緒に乗って学園と向かった。
昨日購入した白色のコートを着ている。
新しいものを着ると嬉しい気分になるね。
良い香りもコートから漂っているし
今日の、ティアラさんの格好は、白いブラウスに黒色のローブ、黒色のスカートと落ち着いた格好だ。教師と言った感じだ。
きゃぴきゃぴした感じではない。
昨日は降ろしていた金色のストレートロングは、ポニーテイルになっている。
馬車を降りて、ララ・リリ・ルルさん護衛の中、俺とティアラさんが学園内を歩く。
学園の生徒だろう者たちからの視線をたくさん感じる。
特に、男からの視線が痛い。
あれは、完全ににらんでいるな。
やはり、王女様と一緒に歩くのは、変なのだろうな。
日本で言うと、総理大臣の娘さんと一緒に歩くようなものか。
うん、普通じゃありえないね。
職員室のような場所には立ち寄らず、ティアラさんに割り当てられている研究室?に向かった。
「今日は、どんな授業をするんですか?」
部屋の、ソファーに座った後、尋ねた。
「朝の講義は、他の結界科の教師が結界魔法について教える座学ですわ。午後は、私が受け持つ結界についての実技、授業ですの。運動場で行いますわ」
「それなら、午後まで暇ですね」
「私は、資料の作成などしようと思っていますの。ユキト先生にもその手伝いをしてくれると嬉しいのですわ」
そう言って、資料を見せてくれるティアラさん。
「多重結界の資料みたいですね」
なんともまぁ、結界の中に結界を重ねる多重結界。
「どのように、教えればいいのか難しいのですわ」
昨日の夜に、多重結界を使えるのは、この国では、ティアラさんのみという情報を聞いている。
ティアラさんも、誰かに教えてもらったわけではなく、何となくできてしまったようで、分かりやすく表現するために資料を作成しているのだとか。




