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適当主人公の冒険  作者: みかん!りんご!
23/25

☆23 「~くてよ」「~くださる?」「~なのよ」「~わね」「~わよ」「~かしら」


 

 俺の置いたプリンとアイスレモンティーを女性騎士が毒見した後、ティアラさんが口にした。

 正直、遅延性の毒とかだったら、毒見の意味ない気がするね笑


「おいしいですわ」


 ティアラさんがプリンをあっという間に平らげる。

 女性騎士さんもニコニコ顔で食べていることから見ても、おいしいと感じてもらえているようで良かった。


「良かったです」


「それにしても、これは、どこで売っているのかしら?教えてくださる?」


「プリンですか?俺が作りました」


「まぁ、あなた、料理ができるのね。すごいわね」


「ありがとうございます。後で、帰る際に何個かプリンお渡ししましょうか?その際にレシピもお渡ししますよ」


「良いの?秘伝のレシピだったりしないのかしら?」


「大丈夫ですよ。昨日、家に来られた、『ファムファム』の店長、マロンさんにもお渡ししていますから」


「あら、マロンさんにもお会いしているのですわね」




~ひといきついた~



「それで、結界魔法についてでしたよね?」


「そうですわ。私としたことが忘れていましたわ」


 アイスレモンティ―の入ったグラスをテーブルに置き、前のめりになって俺の方を見るティアラさん。


「はい。なんでも、聞いてもらって大丈夫ですよ」



 教えられることなどないと思うが。

 俺の能力、チートみたいなものだしな。


「まず、最初に、複数結界のコツなどありますのかしら?」


「複数結界とは、複数結界を張るという解釈で間違いないですか?すみません、教本呼んだことありませんので」


「はい。大丈夫ですわ。それにしても、教本を読んだことないということは、自己流ということですの?」


「そうですね。自己流ですかね笑。それにしても、複数結界のコツですか……うーーん」


 特にないんだよな。複数結界を張りたいと思えば張れるし


「結界魔法の教本、今持ってたりします?」


「ありますわ」


 側にいる女性騎士の持つバッグから、教本をだすティアラさん


「読んでみても大丈夫ですか?」


「大丈夫ですわ」


 ふむふむ。なんか、初歩の初歩って感じだな。


 『結界』で、場所を決め『包囲』で包み囲む。

 『滅失』で張った結界内にいるものを消滅させる

 『解除』で、結界を張る前の状態に戻すと。


 基本的に、上級者でない限り、結界という単語だけで、結界を作ることはできないようで、その前の呪文?みたいな感じで100文字ほどあるようだ。

 これでは、瞬時に結界を張るのは出来なさそう。


「ティアラさんは、結界という言葉だけで、結界を張れますか?」


「単結界(シングル結界)であれば、大丈夫ですわ」


 どれくらいの結界魔法が使えるのかは、アイサイトで分かっているのだが、一応聞いておく。


 単結界、普通の大きさを0とすると小さく(マイナスと表す)なればなるほど、難しい。

 大きく(プラス)する場合も同じく難しい。


「出してもらっても?」


「わかりましたですわ。結界包囲なのですわ」


 ティアラさんが唱えると四角い結界が現れた。


『ツンツン』


 つついてみた。自分以外の結界を初めて触る。


「ハンドサイト」


 拳を強化してみた。


『ドンッ』


 殴ってみると、簡単にティアラさんの作成したシングル結界は、壊れてしまった。


「ティアラさん。今の結界、向いていませんね」


「えっ!?向いていないですの???」


「はい。多分。丸い結界のほうが向いていると思います。俺が思うに、結界魔法を使える者は、硬い結界、いわゆる四角い系ですね。それと。柔らかい結界、丸い系の結界の得意なものに分かれると考えます」


 アイサイトで確認して分かっていたが、ティアラさん丸い結界に向いている。

 四角い結界も人並みには使えるだろうが、向いてないとアイサイトでは表示されている。


「丸い結界と四角い結界の違いはなんですの?」


「丸い結界は、属性魔法に強いのと、練習すれば、結界が受けた属性魔法を跳ね返すことができます、打撃系には弱い結界ですね。そして、四角い結界は打撃系に強いですね、その反面、属性魔法には弱いです。両方の結界に長所と短所があるといえます」


 

「練習方法として、練習になるかはわかりませんが、これ、持って帰って触ったりなどして研究してみてください」


「特定結界包囲」


 普通の結界は、作成した場所から動かない。

 俺が勝手に命名した特定結界は、結界作成後、持ち運ぶことができる。


 

「わかったのですわ。ありがとうなのですわ」


「丸い結界が作れるようになったら、また顔を出してください。それまでに、複数結界について考えておきます」


「嬉しいのですわ。ユキト先生。ありがとうなのですわ」


 ユキト先生か笑。

 ティアラさん、アレンシア学園の結界科の教師を職業にしている。

 第1王女なのに仕事をしていて好感が持てる。


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