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適当主人公の冒険  作者: みかん!りんご!
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☆2 異世界到着。アグネーゼさん。視覚強化はアイサイト


 意識を取り戻した。

 道沿いにある木の下に横になっていた。


 雲一つない晴天だ。

 暑くもなくちょうど良い体感温度。


 カラスなどの聞きなれた鳥の声とは違う。小鳥のさえずりと思う声が聞こえる。

 都会では感じることのできなくなった清々しい木々の薫りが乗った風が頬をなで、温かい日光が心地良い。


 とりあえず、ゆっくりと立ち上がった。

 結界魔法は、常時発動型でお願いしますと伝えてあるからだろう。


 土の上で寝転がっていたが、結界により弾かれ、俺の着ている服に汚れは見受けられない。


 俺の格好は、帽子、リングのついたネックレス。

 上下ジャージにスニーカー、それとエコバッグと財布。


 ちょっとした距離の為、スマホは家に置いてきていた。

 コンビニにいた時の格好で、異世界へと来たようだ。



「視覚強化」



 身体強化魔法系統は最大にしすぎると、困るぞ笑と神様に言われているので、村や街が見えるくらいの視覚強化を行なった。


 身体強化魔法は、主に、属性魔法の使えない獣人が特化している魔法のようだ。

 属性魔法とは『火・水・風・土・雷などなどである』


 およそ、5kmくらい先に街があるようだ。

 門番は、5名いる。


 格好からして、騎士だと思う。

 鎧を着て、剣を腰に差している。


 街の名前は、『ファースト』か。

 街の門付近に、大きく『ファーストのまち』と書かれていた。

 

 因みに、この異世界の文字が読めるのは、視覚強化のおかげである。

 聴覚強化を使えば、言葉も理解できると、神様に教えてもらっている。

 


「とりあえず、歩くか」



 脚力強化をすれば、すぐにたどり着けるだろうが、異世界を噛みしめるために歩くことにした。

 街に近いこともあり、強いモンスターも出ないはずだ。

 憶測ではあるが……


 散歩でもするかのように、ゆっくりと歩く。

 あっ、果実発見。


「包囲。包囲。圧迫」


 りんご(果実)のようなものを発見し、結界魔法を使ってみた。

 まず、果実のようなものを結界で包み、その後に木に負担のかからないように果実付近を結界で包む。


 そして、後者の結界を圧迫させ、果実を地面に落とす。

 果実は、結界に包まれているため、地面に落ちても傷1つない状態だ


 とりあえず、成功だ。



「視覚強化。なんか、言葉で敵にバレてしまいそうだよな。アイサイトということにしよう」

 


 言葉の解る敵と戦うことも今後あるだろう。

 そこで、いちいち、視覚強化と言っていたら、まずい気がする。


 あっ、心の中で言えばよいのか。

 神様は、最高ランクにしておくと言っていたから、無詠唱でも大丈夫なはず。


『アイサイト』 


 心の中でつぶやいた。成功した。


 「おおー」


 リンゴのような果実の名前はアップルンという名前で、毒性は、アップルンの中に入っている種を過剰摂取するとまずいと表示された。


 便利なものだな。

 身体強化、便利だ。 

 


 それから、果実を取りまくった。

 エコバッグの中に次々と入れた。全部で50個ほどの果実がある。


 脚力強化を使えば空を歩けることが判明した。

 結界をうまく使えば、階段みたいにして、木の上まで行ける。


 いやぁー。異世界生活楽しめそうだ。



「おや、Fランク冒険者かい?どうだい?乗っていくかい?」



 果実採取を終え、道沿い近くの気にもたれかかって、オレンジンの皮をむき食べていたら、目の前を馬車で通りかかった女性に声をかけられた。



「Fランク冒険者ではないですが、乗ってもいいですか?」


 神様から、授かった結界魔法を過大評価している俺は、危害を加えられる危険性など考えずに返事をした。 


『アイサイト』


 この人の心臓部分を見る。

 心が真っ白できれいだ。


 勝手な判断だが、心臓付近が白よりだったら良い人間なのだと思う。

 果実をもぐときに、視界に入っていた、角の生えたうさぎ?や角の生えたオオカミ?なんかは、色がグレーだったり黒だったりした。

 白の個体は30匹中1匹くらいの割合であった。


 アグネーゼ

 女性は23歳。

 Cカップ。

 洋服屋の店主と表示されていた。

 見た目は、赤色の髪で琥珀(黄)色の瞳。

 光の加減で、金色にも見える瞳をしている。

 薄いワンピースを着ている。



 アグネーゼさんの馬車に乗りファーストの街まで馬車がガタガタと騒がしい音を立てて街まで進んだ。

 アグネーゼさんは洋服屋を営んでいるが、メインは装飾品のようだ。


 洋服と違い、かさばらない為らしい。

 従業員が店主を含めた3人しかおらず、アグネーゼさん直々に装飾品に使う繊維の購入を行いに他の街まで行きその帰りのようだ。


 ここらへんは、弱いモンスターしかおらず、下級ランクの嫌がる香り(マジックポーション)を漂わせているようで、護衛無しのようだ。

 盗賊も、この付近では、出ないようである。

 なにやら、街の中の高台から、視力強化に優れた騎士(主に獣人)が見回りをしているようだ。

 


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