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適当主人公の冒険  作者: みかん!りんご!
17/25

☆17 紋章院。子爵位カードとお友達ですよカード




「ただいまー」


「ただいまです」


 アマリアとアシュリンが、木でできた大きなかごを手に持ち帰ってきた。


「2人とも、お帰り。長かったね笑」


 アイサイトで帰ってくるのを確認した俺は、家から1kmほど離れた門まで、迎えに行った。


「雪斗。馬車がないから、上級層エリアを出るまでに、かなり距離があるわ」


 上級層エリアは住む場所しかない。


 何かを購入する場合は中級層エリアまで出向かないといけない。


「そっか。馬車の購入を検討しないとだね」






~紋章院~


 アマリア達が買ってきてくれた、焼き立てのパンと、アシュリンが作ってくれたスープとサラダを食した後、紋章院まで1人で来た。


 2人は、日用品や洋服などを買いに2人で出かけている。

 いつも2人で行動、仲良しだと思う。


 2人とは、中級層エリアの中央にある大広場に昼頃集合することになった。




「おはようございます」


「はい。おはようございます。どのようなご要件でしょうか?」


 中級層エリアにある紋章院に入って受付窓口までやってきた。

 受け付け窓口にいるのは男性1人だけのようだ。


 暇そうな職場だ。

 こういうところに就職したいものである笑



「この申請書の受理をお願いします」


「かしこまりました。少々お時間いただいてもいいですか?」


「はい。大丈夫です」


 俺の言葉を聞いた後、受付の男性は後ろへと下がった。

 数分後、紅茶とお菓子を持って、女性が現れた。


 女性は、持ってきたものを俺の座るテーブルに置くと、すぐに戻って行った。

 良い香りだ。アイサイトで確認したが、高級品の茶葉のようだ。


 こんなに良い紅茶が出されるのは、貴族になるかもしれない者が来る場所だからだろうな。


 紋章院は、こじんまりとした大きさだ。

 俺ももらう家これくらいで良かったなーと辺りを見渡したながら、お茶を飲んでいると、受付の男性が戻ってきた。



「問題ない紋章でしたので、受理させていただきます。こちらに完了のサインをお願いします」


「ユキト・コザクラっと」


 サインを書いた。


「ユキト、コザクラさまですね」


「名前と苗字の間に入れる言葉は何にしますか?自由に決めてもらって構いません」


 公爵家当主の『レイン・ファム・ラインハルト』さんで云うところの『ファム』の部分だろう。

 何にしようか。



「あっ。猫だ」

 

 窓から、猫が入ってきた。

 受付の男性のひざ元に座る猫。


「野良猫なのですが、餌を与えていたら、懐かれてしまいました」


 野良猫の頭をなでなでしながら答える男性。


 もふもふしてそうだ。


「ニャー」


 なでなでされ気持ちが良いのだろう。猫がにゃーと鳴く。


「ユキト・モフモフ・コザクラとかでも大丈夫ですか?」


 冗談半分で言ってみた。


「はい。大丈夫ですよ。ですが、ホントにそれでよいのですか?」


「あっ、やっぱり変ですか?」


「普通は、何か意味のある言葉を入れるものですね。ラインハルト公爵様のファムはファミリー(家族)からきています」


「なるほど。うーん、どうしようか」


「うーん」


 腕を組み、考える。


「うーん」


 腕を組みなおし考える。


「やっぱり、ユキト・モフモフ・コザクラでお願いします」


 悩んでいてもしょうがない。

 悩みすぎて、神様に迷える魂と勘違いされた男だ俺は。



 適当に生きよう。


「かしこまりました。子爵家カードに名前などなどの記載と紋章を描きますので、3時間後くらいにお越しください」


「時間結構かかるんですね」


「はい。子爵家の方が気に入った者に渡す、コザクラ子爵家のお友達ですよカード、通称フレンドカードも作成しますので」


「お友達ですよカード(フレンドカード)とは何ですか?」


「すみません。説明不足でしたね。お友達ですよカードとは、言葉通り貴族のお友達ですよーと他者に知らしめるためのカードです。これにより、公的機関の入門料の無償や割り引き。上級層エリアへの入門がスムーズになります。公的機関でなくても、お店によっては、商品を安くしてくれたりすることもあります。その他、人によって使い道はいろいろとありますね。要は後ろ盾のようなものですから」



「へぇー。便利ですね」



「便利な為、爵位のランクに応じて1年間に渡せる枚数が異なります。子爵位ですと、5枚ほどですね」



「意外と少ないんですね」



「爵位が上がれば上がるほど、少なくなります。公爵家のお友達ですよカード(フレンドカード)とかだと10年に1枚ですね。影響力が大きいので」


「確かに、公爵家のお友達ですよカードだったら、すごそうですね」



「公爵位よりも上位である王爵位のお友達ですよカードとかは、生涯で1枚だけです」


 生涯って。

 なんとも、まぁ、って感じだな。



『ドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーンドーン』


 9回、鐘が鳴る音がした。


 9回だから、今は、朝09時か。


 鐘の説明を受けて、この異世界24時間ということが分かった。

 朝05時から19時まで鐘が鳴る。


 夜中は鳴らないようだ。

 うるさいからだろう


 12時に大広場にアマリア達と約束しているから後3時間あるな。

 馬車でも買うか。




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