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適当主人公の冒険  作者: みかん!りんご!
14/25

☆14 大金と王都の屋敷、ドラゴンの習性



「パラリシスというモンスターが、身体の中にいます」



「パラリシスだって!?ガララン帝国の方に生息するモンスターじゃないか。なぜ、こんなところに……」


「治るのだ?」


「治るのでちゅか?」


 アリスちゃんとエリスちゃんが俺に聞いてくる。


「多分、治せます。やってみてもいいですか?パラリシスは3日潜伏すると死ぬモンスターではあると思いますが」


「頼む」


 レインさんが、ファリムさんの代わりに答える。


 さっきは手だったが今は顔がマヒしているようで、ファリムさんは喋れないようだ。



「結界包囲。吸出」


 吸出が適正な言葉かな?と思い、この技は、吸出と名付けた。


 吸出したバニラ色のモンスターが結界の中で暴れている。

 小さい。

 多分、アイサイトを使えない者は、微かに動いているようにしか感じないだろう。




「あなた……。痺れが取れましたわ」


 ファリムさんが無事、声を発した。

 

「滅失」


 結界内のパラリシスを滅失した。


「一応、この屋敷内も見て回ります」


 俺はそう言って、部屋を出た。


 屋敷内で、ファリムさんが食べる前にクッキーの毒見をしたメイドさんを発見。

 トイレの中で倒れていた。


 その者も吸出し救出し、屋敷内をフットサイトで走り回り、パラリシスの存在の有無を確認した後、レインさん達の下へと戻った。






~応接室~



「ありがとう。妻、娘ともども、いや、護衛の騎士やノアン、メイドなどなどについても、お世話になった。本当にありがとう。パラリシスに感染しても3日で治ると言われているが妻が苦しむ姿は見たくなかった。本当にありがとう」


 何度も、頭を下げる公爵家当主レインさん。

 

「どういたしましてです」


 俺の語弊力や言葉のレパートリーの少なさ。


 お礼を言われるたび、どういたしましてです。ばかり言っている気がする。



「お礼をしたい。何か要望はあるか?」


「お礼ですか……。気にしないで大丈夫ですよ?当然のことをしただけですし」


 この異世界に来て、大金を稼ぐまでの俺なら、お金が欲しいと伝えたが、今3桁万円持っているからな。


「欲がないのだな。分かった。それなら、考えておいたあれを渡そう。ノアン持ってきてくれ」


「はい。仰せのままに」


 ノアンさんが部屋を出て、数分後、いろいろと持って戻ってきた。




「これは、娘やノアン、騎士等を救ってくれたこと、それとここまでの護衛のお礼だ」


 『ザックザク』のお金が入った布袋が俺の目の前のテーブルに置かれた。


 アイサイトで確認する、1億円か。

 かなりあるな。

 娘たちの命を助けたわけだから1億円なんて端金なのかもな。


 全て10万円の価値の金貨なのは、街中で使用する際に使いやすいようにだろう。

 金貨の下の貨幣、大銀貨にすると枚数が増えすぎるし、金貨の上の大金貨(100万円)や白金貨(1000万円)にすると、普段使いや換金にも困るはずだ。


 これは、帰り、腕力強化をして帰らないと重そうだな。

 俺、アマリアとアシュリンで1億円は分けるとして3333万3333円ずつか。1円余るな笑笑





「ありがとうございます。有り難く、受け取らせていただきます」


「すごい金貨の量」


「すごいです」


 口をパクパクと鯉のように動かすアマリアとアシュリン。


 

「そして、次が、妻を救ってくれたお礼だ。王都にある屋敷を1つ渡そう」


 やったー。お家ゲット。不動産ゲット笑笑

 異世界に来て3日目で1億円の収入。住むところを手に入れた。



 わーい。だが、こんなに、甘々な人生で良いのだろうか。

 怖くなる。

 3日経てば治るはずだったものを治して家がもらえるなんて、なんか、怪しいな。






~ファーストの街の宿屋に帰宅~


 公爵家の屋敷をでて、門を出て、公爵家の隣にある大きな屋敷(家)をもらった。


 屋敷を出るまでにすっかりアリスちゃんとエリスちゃんに懐かれてしまい、レインさんに、『娘たちと婚約するか?』と聞かれてしまった。


 『冗談ですよね?』と返事をしたが、目が意外にマジだった。

 俺、結界魔法が使えるからだろうね。

 有能な遺伝子を取り込みたいのだろう。


 


 いただいた家にアマリアとアシュリンの2人を残し、クエストの魔力草を帰りに採取して、偶然見つけた、数々の金銀財宝を有り難く布袋に入れて、ファーストの街の宿屋に戻った。


 ドラゴンは、金銀財宝が好きという日本でのアニメ知識はホントだったようだ笑

 そして、宿屋での俺の部屋とアマリア達の部屋に入り、荷物を取って、アレンシア王国王都の家に戻った。


 2人とも、公爵家のことで圧倒されて頭がうまく回っていなかったのだろう。

 下着類も俺が回収することになったのだが……。

 いや、別に良いんだけどね。


 アシュリンが意外と見かけや発言、行動に似合わず、派手な下着だったのはね、ちょっと驚いた笑笑




「ただいまー」


「おかえりー」


「お帰りなさいです」



 俺が王都からファーストの街を往復するまでの間にお風呂に入っていた様子の2人。

 シャンプーの香りが漂ってくる。


「雪斗。この家すごいわ。流石公爵家の持ち家って感じね。大きなお風呂が3つあるの」


「3つもあるのか。すごいな」


「温かいお風呂と水風呂、氷風呂です」


「おー。氷風呂はやばそうだな」


 魔工石たくさん使うんだろうな。


 アイサイトを使い、お風呂場まで確認したが、全て水やお湯の出し入れは魔工石を使ってるようだ。

 火の魔工石、水の魔工石、氷の魔工石。


「それにすごいのよ?髪を乾かすのが楽なの。風呂場にあるマジックアイテム『トライヤー』のおかげで、熱風が出るの。しかも、威力や温かさの調節が5段階あるの。すごいのよ?マジックアイテムの調節は、難しいと言われているのにそれが5段階変化できるなんて」


 興奮気味のアマリア。


 マジックアイテムに詳しいのは、魔法使いだからだろうな。



「よいしょっと」


『ジャラン、ジャリン、ザクザク』


「何それ?」


「そのキラキラ、何ですか?」


 俺と一緒に玄関をくぐったのに、死角になっており財宝の入った布袋は見えていなかったのだろうな


「なんか、ポイズンドラゴンの住処らしきところにあったから持ってきた笑」


「雪斗……あんた。幸運ね」


「雪斗さん。すごすぎますよ」


 なんか、毎日2人に褒められ?呆れられている気がする笑



 この感覚嫌いじゃない。

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