☆11 公爵家、双子の御令嬢『アリス』と『エリス』。その教育係の『ノアン』
亡き者となった、騎士23名に一先ず結界を張り、大きめの馬車に入れた。
結界23個同時発動したが、身体に負担は感じない。
『雪斗。魔力量化け物ね』
『雪斗さん。すごすぎます』
と、褒められた。照れる。
「ユキト、感謝するのだ。アリスなのだ」
双子の公爵家御令嬢の姉のほうのアリスちゃんが俺にお礼の言葉を口にする。
俺は、名前を名乗っていないのだが、アマリアやアシュリンとの会話が聞こえていたのだろう。
アリスちゃんの、本名は『アリス・ファム・ラインハルト』
「感謝でちゅ。エリスでちゅ」
アイサイトで分かっていたが、双子の妹の方のエリスちゃんは、『さしすせそ』が『ちゃちちゅちぇちょ』になるみたいだ。
なんか、可愛い。
エリス、本名は『エリス・ファム・ラインハルト』
「ラインハルト公爵家で執事長兼アリス様、エリス様の教育係を務めております、ノアンと申します」
きれいな佇まいで挨拶するノアンさん。
『ガタッ』『ガタッ』
アマリアとアシュリンが地面に片膝をついて、アリスちゃんとエリスちゃんに頭を下げている。
なるほど。今更だが貴族だと分かったのだろう。
馬車にも貴族の証の紋章が描かれているが、アマリア達の方向からは見えないからね。
「雪斗」
「雪斗さん」
アマリアが俺の腕を掴み、自分たちのしているように地面に膝まづかせようとしてくる。
アシュリンは、心配そうな顔で俺を見ている。
不敬だと思われたら不敬罪に問われたりするのかな?
公爵家って、そんなに貴族階級ですごいのか?
貴族に疎い世界にいたからな。よく分からない。
世界史の授業、嫌いな先生だったから、話を聞かずに机にmy枕置いて寝ていたし笑笑
アリスちゃんの爵位の表示されている部分をアイサイトで詳しく表示するように調整する。
ふむふむ。なるほど。国王の持つ王爵を除くと、公爵家は、最上位クラスの貴族みたいだ。
基本的に、王族のみ名乗れると表示されている。
爵位は、貴族の血統による世襲あるいは国家功労者への恩賞に基づき授与される栄誉称号のようだ。
そして、爵位とは貴族の称号を序列化したもの。
順番は、上から王爵、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、準男爵。
そして、アリスちゃんとエリスちゃんのお父さんが国王の弟のようだ。
「アリスちゃん。俺も頭を下げたほうが良いかな?」
8歳の女の子に頭を下げるのは憚られた。
別に、下げてもいいんだけどね。
下げなくてもいいなら、下げたくないよね笑笑
「アリスちゃんか……。面白いなユキトは。無論、頭は下げなくて良いのだ。こちらが助けられた側なのだ。アマリアとアシュリンも普段通りで良いのだ」
「そうでちゅ。下げなくて大丈夫でちゅ」
その言葉を聞いて、アマリアとアシュリンは恐る恐ると言った感じで頭を上げ立ち上がる。
普通なら、なんで、公爵家の御令嬢がこんなところにいるのか?
執事のノアンさんに聞くべきだろうが、アイサイトで把握済みだ。
母親が、右足を麻痺してしまったようで、ドラゴンの住まう山付近にある、麻痺を消す泉の水を取りに来たようだ。
何故、こんな危ない所にアリスちゃんとエリスちゃんがいるのかと言うと、泉を見に来たようである。
泉はとても澄んでいるようで、濁りなく清らかなようだ。
麻痺を取り除く泉の水を汲んだ後の帰りに、ポイズンドラゴンに遭遇してしまったようである。
~荷馬車の中~
念のために、王都の屋敷に戻るアリスちゃんたちの護衛をすることとなった。
そもそも、亡き者となった騎士たちの結界を解除しないといけないから付いていこうとは思っていた為、特に問題ない。
護衛は大変そうだと思ったが、いざ危険に陥った時は、結界を張って守れば良い。
ここから、王都までは3時間ほどで着くようだ。
まぁ、王都に送り届けてから、ファーストの街に飛んで帰っても外は暗くなりすぎないだろう。
季節的に夏だ。
時間間隔的に19時過ぎても明るく感じる。
時計がないから、詳しい時間は、わからないのだが笑笑




