☆1 神様の手違い。小桜 雪斗くん
誤字脱字、説明不足、言葉の使い間違いやストーリーの不自然な流れなど多々あると思います。
優しく見守っていただけると幸いです。
よろしくお願いします。
「すまなかった」
大きく頭を下げ俺に詫びている男性。
俺と同じ空間にいるのはこの男性ただ1人。
視界に入るものはどこまでも続きそうな真っ白だけである。
この男性は、どうやら神様らしい。
20代後半くらいの男性の神様は、他の神様の有給休暇により、普段は行わない仕事の業務をしていたようだ。
その仕事の業務は、迷える魂を救いあげ、捌きの行なわれる冥界へと送ること。
普段は行わない、慣れない仕事であり、俺を迷える魂と間違えて、連れてきてしまったようだ。
いわゆる、冥界へと連れて行かれた。
俺を、死なせてしまったということである。
冥界の振り分け人、閻魔様に俺の存在の違和感に気づかれ、発覚した。
「いくら、魂が迷っていたとはいえ、してはならない許されない間違いをしてしまった」
話は冥界に連れて行かれる前に遡る。
俺は、小腹が空いたため、夜中にコンビニに向かった。
りんごジュースにするか、みかんジュースにするか迷っていただけ……なのだが、どうやら、俺は思っていた以上に悩んでいたようだ。
「大丈夫ですよ。頭をあげてください。神様。異世界で生き返られせてもらえるのです。神様を責める気持ちは微塵もありません」
そうなのである。
俺は、地球ではなんたらかんたらの事情で生き返らせることはできないようだが、異世界では生き返らせることができるらしい。
そのことを神様に教えてもらった。
魔法やモンスターのいる世界らしい。
ラッキーである。
騎士なんかもいるようだ。
リアル騎士を見れる機会なんてそうそうないだろう。
「ありがとう。小桜 雪斗くん」
本当にすまなさそうにお礼を言ってくれる神様。
俺は、そこまで気にしていない。
神様がいろいろと力をくれるみたいだから。
お金か能力のどちらか頂けなかったらおねだりしていただろう。
俺は、日本人の高校入学したばかりの15歳。
ひと月前まで中学3年生だった男だ。
この身体1つで行けと言われたら、かなり酷だが。
能力をくれるのなら、不満はない。
むしろ、歓迎だ。
日本であれば、今後、平凡以下であっただろう自らの人生が大きく変わる可能性があるのだから。
自分にとって、これからの人生は大きな変革になると思う。
分岐点だ。
俺の質問した内容。
『どのような世界なのですか?』
魔法が存在する。
魔物、騎士、貴族制度などがある世界。
中世ヨーロッパ風
科学は、あまり発展していない。
地球と違い、獣人・エルフ・ドワーフなどがいる。
「えっと、最終確認なのですが……。俺のもらえる能力は、身体強化魔法と結界魔法ということで大丈夫ですか?」
身体強化魔法は、なんとなく強いと便利だろうなと思ったため、結界魔法は、俺が少々潔癖な部分があるためお願いした。
潔癖とは言っても、飲み物の回し飲みとか、複数でのしゃぶしゃぶとか鍋を共に飲食できないとか程ではない。
純粋に、馬などが荷馬車として活躍しているらしい中世ヨーロッパ風の異世界ということで、馬糞などを踏みたくないからだ。
「そうだ。手、足、目、口、耳、その他、雪斗君の身体すべて、強化できる魔法と、結界魔法が使えるぞ」
「ありがとうございます。そこまでしてくれて助かります。短い間でしたが、楽しかったです」
このような経験を味わうことなど、希少なことだと思う。
「そうだ、そうだ。属性魔法が使えなくても良いということだから、逆に、身体強化魔法と結界魔法を最大にしておくぞ」
神様は、そう言って、指パッチンをする。
その瞬間、俺の身体をあたたかな光が包みこんだ。
「重ね重ねありがとうございます」
「お礼を言われると、申し訳ない気持ちになるのだが……。」
俺は、苦笑いで返す。
「あまり、干渉してはいけない決まりなのだが。こちらのミスでこうなった。聴覚強化・口覚強化を使えば、アドバイスを求めることもできるようにしておこう」
「ありがとうございます」
ホントに良い神様だ。
困ったときに質問することにしよう。
あまり頼ってばかりだと煙たがられるだろうし。
ほどほどがいいだろう。
また、俺の時と同じようなミスをされても困る笑笑
担当の神様が取っている有休休暇が長いから、いっときはこの仕事をしないといけないと神様も愚痴っていたし(笑)
バイバイと言った具合に神様が手を振ったのを最後に、俺は意識を手放した。