第二話「プリンは正義なり」
「・・・!」
パンを食った後、私・・・じゃねえ、俺は森の中を歩き回った
するとびっくり、森から脱出した!
「それにしても、案外早く抜けられたな。それにこの門・・・」
森から抜けた先には、たぶんおそらくその先には町があるであろう門があった。
「門番とかいないんだな。開けっ放しだし。」
とりあえず入るか。
門をくぐった先には何ともにぎやかな街があった。
「何か買ってくか。」
実は、アイテム袋の中にはこの世界の者と思われる大量の金貨(たぶん100枚くらい)と
ゴブリンから強奪した金貨(20枚くらい)があるため
所持金には困っていないのだ!
っていうかあのアイテム袋、なんか、中が四次元空間みたいになってたんだけど
まぁ、そんな事は置いといて
「それにしても、すげぇ数の店が並んでんなぁ・・・」
・・・それにしても、なんかさっきから町の人達に見られてるような・・・
お、あんなところにスイーツ店らしき店が!甘いにおいがする・・・
よし、まってろ俺の甘いもの!
「いらっしゃいませ-!」
おお、何と可愛い店員さん!耳とんがってるし、エルフかな?
あ、プリンあった!
よかったよこの世界にプリンあって・・・なかったら俺の心折れてたわ。
「すみませーん、このプリンひとつください」
「はい!金貨3枚になります。」
「はい。」
「ありがとうございます。あ、そういえば、あなた、この町の人ではなさそうですけど・・・」
え?この町ってよそ者厳禁的な!?
「あ、はい。」
「この町、皆さんとてもいい人なので、困った時は何でも聞いてくださいね!」
・・・なんだ、びっくりした。
「分かりました。ありがとうございます。」
ああ、あの店員さん可愛かったな。名前聞いておけばよかった。
よし、早速プリンを・・・
「グオオオオオオオオオオオオ!!!」
「キャアーーーーーーー!!」
・・・え、なに?
ああ、モンスターか・・・
ってモンスター!?
今更だけどやっぱあの門ダメだよ開けっ放しにしちゃ!
「とりあえず助けに行かなきゃ」
そう言って俺は片手剣を利き手の左手に(どうでもいい)構えて声のした方へ走って行った
プリンの蓋開ける前で良かった・・・