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明日も葵の風が吹く  作者: 有坂総一郎
新天地相良で一旗揚げよう

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相良油田は救世主にならない?

明和4年8月11日 相良陣屋


前日の探索で首尾よく相良油田は発見できた。城代家老の三好殿には発見の報告だけしておいた。どうせ、石油の質の話なんて説明しても現状は無駄であるし、手の内を晒す必要はない。だが、意知様にも黙っている訳にはいかない。


問題は精製しなくても軽質油成分がかなり高いこの原油・・・おそらく気化ガソリンが最大の難敵になるだろうことは予想に難くない。まさかここで空母大鳳のあの悲劇をやらかす訳にはいかない。


そうなると、採用すべき動力機関が内燃・外燃いずれかという問題ではなく、この精製しなくてもガソリンとしてクルマを動かすことが出来るであろう、恐ろしくぶっ飛んだ高品質原油そのものだ。


最初の計画では原油そのものを重油代わりに燃やして蒸気機関を動かす・・・精製するにしても随分先の話だと思っていたが、計画の大前提を検討し直さないといけない。今のままでは精製して重油を取り出す必要がある。当然、そうなると軽質油も副産物として生産される。その副産物を安全に活用する技術を確立し、普及させる必要がある。


原油なんてみんな真っ黒のドロンドロンなアレだと思ってたよ。そうだと思っていた日々が懐かしくも愚かしい。致命的なミスだ。


活用方法としては、精製を本格的にやって、軽質油を灯油として供給するか・・・。いや、そもそも、石油を精製するには原油そのものを気化させる必要があるわけで、そのためには原油を加熱する必要がある。


あーもー、やってらんねー、酒飲んで寝るかー。

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