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明日も葵の風が吹く  作者: 有坂総一郎
陰謀渦巻く西国道中

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Another View 平賀源内2

明和5年3月25日 美作柵原 吉井川


総さんはオレっちにまだ話してくれていないが、この吉井川の川沿いに恐らく、何らかの鉱物があるだろう。津山藩周旋は何時までという具体的な指示を受けていないから、ちょっとくらいの寄り道くらいは許してくれるだろう。


柵原の集落で地元の住民に話を聞くと、津山城築城の折、この辺りで石材を調達したそうだが、その際に焼石と地元民が呼ぶ褐色、黒色の岩塊が発見されたそうだ。山肌の露頭を見つければ良いのだから割りと簡単に見つかるだろう。


どんな鉱物が見つかるのか、分からないが、これを土産に津山藩へ出向けば、話くらいは聞いてくれるだろう。だが、総さんに連絡せずに津山藩にくれてやったら不味いかな?


ん?これって硫化鉄か?それにしちゃ、ちと違う感じがするけれども・・・。だが、どうやら、オレっちの読みは当たりのようだ。あとは、本格的調査を進めて、試掘して、一定量を相良に送って、反射炉で溶かしてみれば良いだろう。


総さんが言うには、砂鉄なんて純度が高いもので製鉄なんかしない。不純物だらけの鉄鉱石、色んな種類があるそうだが、恐らくコレもその数ある鉄鉱石のうちの一つなんだろう。その不純物だらけの鉄鉱石を石炭で燃やして不純物を取り除くことで純度を高める・・・だそうだが、言い換えれば、ものすごい量が必要ってことなんだろうな・・・。


いずれにしても、山師を大規模に雇う必要が出てきたな・・・。やはり、この発見は黙っておいて後日総さんに伝えることにしょう。

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