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明日も葵の風が吹く  作者: 有坂総一郎
陰謀渦巻く西国道中

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蒸気船完成

明和5年3月22日 関門海峡


備後福山にて源ちゃんからの報告を受けた直後の20日に建造中だった試製蒸気船が相良より到着した。元々船体自体は年末に完成していたので、蒸気機関の完成を待って3月中には竣工する見込みだった。


どんな船かって?長崎に行けばいつでも見れるアレだよ。観光丸。蒸気船て言えば外輪船だろう?あの、無駄な外輪こそ男の浪漫だ。勿論、船名は観光丸と命名した。幕府の船だ?知らんそんなもん。やったもん勝ちだ。


外輪船ってのは非常に無駄な構造をしている。スクリュー方式に比べて推進力は劣るし、観光丸みたいなサイドホイラー方式の場合、波の影響で推進力が落ちる。


だが、同時に利点も程々にある。スクリュー方式に比べて喫水を浅く出来ることで河川航行に適している。そして、この時代の港湾施設と港湾の水深を考えても適している。また、サイドホイラー方式の場合、後部船室をスクリューなどの機械室にしなくて済むので積載量が増える。そして、曲面が少ないことで製造も設計も容易で、量産効果が高い。


そして、瀬戸内海航路の場合、波浪の影響はある程度緩和され、その上、瀬戸内の主要な港湾は石炭補給が可能であるということだ。筑豊炭田を手に入れた現状では、豊富な石炭を拠点港湾に積み上げておけば、燃費とエネルギー効率の悪い初期蒸気機関であっても、さしたる問題にはならない。


つまり、この時代においてはデメリットよりもメリットが上回るのである。


もっとも、当初予定の相良油田で重油を量産して蒸気タービンスクリュー船を導入する計画がおじゃんになった代わりであるが...。意外なことに、この時代にはむしろスクリュー船の方がデメリットが多かったのである。歴史改変というのは意外なところでレトロなモノの方が適正があるようだと知った次第である。


そんな蒸気船・観光丸で出雲松江藩まで試乗ついで向かうことにしたのであった。

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