表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日も葵の風が吹く  作者: 有坂総一郎
邂逅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/266

Another View 神庭結奈3 <田沼結奈の創造>

明和4年12月10日 相良領内 神庭家


我が神庭家に藩主田沼家から書状が届いた。父上宛と私宛の2通。


父上宛の書状には、要約すると私を田沼家の養女とすることが記されていた。驚いた。何が起きたかわからない、そういう顔をした神庭家の面々。私も何が起きているのかさっぱりだ。


私宛の書状には、要約すると藩主である田沼意次が、私の正体を知っている、そして私と同じようにここではない時代の人間を知っていて、それを自分の側近として用いている。同じような未来の存在を別々に放置しておくのは勿体無い。よって、自分が面倒を見るから相良陣屋に出頭するように。ということだった。


先日、平賀源内が言っていた人物のことだとすぐに気付いた。合点がいった。コイツが好き勝手に時代を、歴史を弄っているやつだ。しかも、田沼意次を利用している。いや、田沼意次もそいつを利用している。


この間、城下に出掛けたときに気付いたけれど、いつの間にか街道筋に線路が出来上がっていた。流石に電車は走っていなかったけれど、馬車鉄道が走っていた・・・・。港にはクレーンもどきまで設置されていた。奴は本気で産業革命なんてものを企んでいるらしい。


この調子なら石油火力発電所くらい数年後には実用化させかねない。いや、石炭火力発電所の方がもっと早そうだ。しかも、この時代で電気を知っている人間も抱き込んでいるのだから。明和が明治に化けるとかどんな冗談よ。


平賀源内の言っていた人物は私の知っているあいつによく似ている。というか、名前、そのまんまだもの。それに平賀源内の話した内容からすると彼だと思わざるをえない。ええ、そうよ、あいつだわ。


あの愛すべき親友とも悪友とも言える時代劇馬鹿が、文字通りの馬鹿騒ぎを起こしているなら止めないと・・・。これ以上の暴走をさせないために・・・。


でも、私が何を出来るの?ううん、私も同罪・・・。彼ほど、大規模に歴史を弄っていないけれど、明らかにこの時代ではオーパーツと言えるそれを幾つかやらかしてる。バタフライ効果だっけ?北京で蝶が羽撃けばニューヨークでハリケーンって・・・。


えっ?待って、ひょっとして、元凶って私じゃない?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ