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明日も葵の風が吹く  作者: 有坂総一郎
邂逅

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Another View 神庭結奈

明和4年初夏 相良領内 


覚醒した私、神庭結奈は丁度田植え前の時期にこの時代の田植えというか農業技術の低さに愕然とした。自分や現代の神庭家では当たり前の田植えの段取りをしない辺りからしても異常だと思えた。


しかし、運良く春に覚醒したこと、この時代で生まれ育った記憶の両方があったことが幸いし、苗代による現代水準の田植えを実行に移すことにした。少なくとも3割程度の収穫増を見込めるだろう。


方法は現代の機械植えのやり方を応用する。浅い木箱を用意して苗代用コンテナの代用にする。で、それに種籾を撒いて、その上からカバーする。と言っても、ビニールはないので、油紙で代用する。これならこの時代でも割りと容易に手に入る。と言っても、それなりの出費になるが、実証してみればわかることだ。


案の定、想定通りの結果で順調に発芽、生育し、通常よりも早く田植えができる状態になった。この実証試験の結果、概ね、半月程度早く田植えを行うことが出来た。来年以後は大々的に運用できる様に段取りを組み、収量拡大を狙う。


今回の結果を早速レポートにまとめ、周辺の豪農にも配布することにする。


食は大事。農業は国家経営の基本。米がなければお金は稼げないし、食うことも出来ない。うん。あの時代は兎も角、この時代はこれこそ生命線。


そう言えば、ここってまだお茶の産地じゃないんだね。開墾すれば米作以上に安定した収入が・・・ウフフ・・・。


今度試しにお茶の栽培をやってみよう。


歴史を弄るのはいけないことだとよく言うけれど、自分の生死に直結する部分くらいは良いよね?それ以外のことは極力弄らなければ良いわけだし。それに私が出来ることって、米の収量増やすことやお茶の栽培を提案するくらいだし。

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