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明日も葵の風が吹く  作者: 有坂総一郎
邂逅

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第二の転生者<2>

明和4年4月10日 相良領内 神庭家


目を覚ますと見覚えはあるが自分の部屋ではないどこか違う場所に居た。まだ起きるには早い時間だとぼんやりした頭ではあるがそれは理解できた。


さて、問題です。


自分は誰でしょう?


答え、神庭結奈。そう、私は結奈。


ここはどこでしょう?


答え、神庭家屋敷。ん?合ってるけれど、アレ?ここって自分の家だっけ?


今はいつでしょう?


答え、明和4年4月10日早朝。え?明和?明和って何時よ?


落ち着こう、私。落ち着いてよく考えるのよ、私。


わかったことが一つ、どうやら私には二つの記憶というべきか、意識というべきか、そう、二人分の認識が存在しているらしい。


仮に明和私と平成私としておく。明和私は、生まれてこの方ここに住んでいる、育ってきた記憶がある。平成私は、現代の記憶がある。当然、ここがどこだか理解できていない。


これは、所謂肉体に二つの精神という状態というやつなんだろうか?でも、少なくとも、ここで生活する分にはなんの不都合もないことだけは間違いないようだ。


明和私と平成私のどちらが主導権を握っているというわけでもないので、二重人格とかそういうアレな状態でもない。私は正常だー。普通だー。


よし、落ち着いてきた。


取り敢えず、これは夢だ。うん、悪夢だ。寝よう・・・。


数時間後に目覚めたが、やはり現実は変わらない。ただ、明和私の記憶でここが江戸時代ということはわかった。しかも、殿様は田沼意次だというのだから驚いた。平成私の記憶で自分の先祖の住んでいた土地、それも平成私の記憶にある建物であるのも先祖の住んでいた屋敷(重要文化財指定)だということを思い出した。


きっと、これも全てアイツのせいだ。そうだ、そうに違いない。あの時代劇馬鹿のせいだ。それもこれも、あの馬鹿が私の先祖が住んでいたとこに連れて行けとかいうもんだから連れて行ったら数日後にこんなとこにいる始末、そうでなければ誰のせいだというのか?


あー、でも、この時代ってあの時代と違ってブラック社会じゃないし、うちって豪農だから勝ち組じゃね?よく考えたらこの世界での生活も悪くないかも・・・。


よし、この世界でまともな男と結婚しよう。そうしよう。

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