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蒼い恋。淡い恋。  作者: NM28
二章 -大怪我と謎と小さな春-
7/12

~Break time~ #1 作戦大成功!

「祥吾先輩!」

望海は涼介先輩と親しい仲だと聞いた祥吾運転主任を呼んだ。

「おっ、望海ちゃん!どうしたんだい?」

「実は、折り入って相談がありまして...」


翌日の夜、望海と祥吾は立会川の居酒屋にいた。

「良かったんかい?こんな男くさいところで。」

「全然大丈夫です。むしろこれくらいうるさい方が話を聞かれない方がいいですから。」

「そんなに聞かれたくない話なのかい?そりゃ気になるな。いったい何だい?」

確かにこの居酒屋は品川のオフィス街からも近いためか、たくさんの仕事帰りのサラリーマンがいて、望海と祥吾の話に聞き耳を立てるような人はいなかった。

「実は私、涼介先輩のことが好きなんです!」

祥吾はその言葉に一瞬飲んでいた生ビールを吹きそうになってしまった。

「えっ!?あんな奴が?」

「あんな奴って...涼介先輩は人が良くて優しいんですよ!」

「まああいつは確かにお人よしだけどさ...で、それでどうしたんだい?」

「告白する方法を教えてほしんです。祥吾先輩はロマンチストだと聞きましたので...」

「そんな情報どこで聞いたんだよ...」と心で呟きながら祥吾は苦笑いした。

「そうだなぁ。じゃあ、久里浜に入庫する運用あるだろ?あの時に俺があいつをいたずらで乗せずに一人で行って、望海ちゃんが後追いの列車で来て、そこで涼介を相乗りさせて乗務員室で二人きり...とかどうだい?」

「いいですね~!ロマンチック!明日運用調べてみます!」


◇◇◇


さて、今日は例の「作戦決行」の日である。

涼介の列車が踏切内人立ち入りで遅れたが、人を轢いて運転見合わせとかになって失敗しなくてよかった。正直とてもほっとしている。

そして、来た。涼介の乗務する列車だ。

「お~い、ドアを開けてくれ~」

「えっ、祥吾先輩、どうしたんですか?」

二人の幸せのために...祥吾は平常心を装って緊張する中見事に涼介をホームに置いてきぼりにして出発した。

「あとは頼むよ。望海ちゃん...」


◇◇◇


「あっ、あれか...?」

「そうですね、あの編成です。」

念のために祥吾は作戦決行前に塩島検車区長に許可をもらっていた。検車区長が興味を示したので、久里浜で塩島検車区長と合流し、二人で見届けることにしたのだ。

「菅原君と天沢さん、うまくいくといいなぁ...」

「ですねぇ...」

祥吾と塩島検車区長はしばらく無言で留置中の列車の陰から二人を見守った。

かなり長い時間たったような気がする。涼介が車両から飛び降りた。あとから望海が下りてくる。彼の手を使いながら。

そしてそれからまた長い時間が空いて、彼は彼女とキスした。


「よっしゃ、よくやった!」

そういいながら祥吾は塩島検車区長と静かなハイタッチをして電車区の建物にばれないように駆け足で入った。

後々Break timeを書くといったな。あれは嘘だ。


ということでやる気があったので連続であの告白の黒幕を書きました。

また思い付きでお話が変わるかもしれませんねw

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