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Dream7 完結

五、六人の男女は手をつなぎ合わせ、輪になった。


もうMPを使わない舞空術などどうでもよかった。


これからはMPを使う瞬間転生術の始まりだ。


民宿『山姥』でお世話になったおばちゃんに教えてもらった技……全神経を集中させ、宇宙と一体になるように頭を無意識状態まで高めた。そして心の中央に一筋の気を入れ、それを身体全身から放った。


「瞬移動!!」



目の焦点が合った頃にはそこはもう銀色の雪の世界だった。激しく降り注いだ雪はいつしか止み、空気の流れる音が聞こえる。


誰しもその世界を見て、声を出さずとも分かった。


「富士山、ナウ」


皆身体が硬直していて馴染めなかったのか、手を繋ぎながら移動した。


瞬間転生術にて富士山を登頂した気分は?と問われると、他の山とあまり変わらないと言ってしまうかもしれないが、仲間がいて、おばちゃんから教えてもらった技があって、登山口には美青年の自転車がある。


「それでいいじゃないか」


心の奥底から達成という文字が湧きあがってくる。皆声を上げたくて堪らないのだろう。涙が潤っている。



私たちは人目を気にせず、叫び声を大きく上げた。



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