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Dream3 Dead or Dead

「おいおいおい……」

まさかの展開に俺は地に足をつけた。現実的に考えて勝てるはずがない。


「武器も何もないのに勝てないだろ?」


「大丈夫ですよ。傘を立てる所に鉄パイプを仕込ませていますから」


「それでも無理だって……」


試しにオオカミ向かって二、三度鉄パイプを振り回したが、逆に興奮をさせてしまった。


三匹のオオカミは俺たちを輪になって囲み、一匹の荒々しい鳴き声を合図に襲いかかって来た。


「喰われる!!」目を閉じ俺は死を思った。


身体に熱い液体が降りかかったと思ったら、目を開けるとオオカミ同士が貪りあっていた。


一匹、また一匹と地面に横たわっては動かなくなったと思いきや、最後の一匹も死んでしまった。


俺は一瞬固まってしまったがすぐに我に返り、自転車を起き上がらせ、坂道を下っていった。どんな車よりも、どんなバイクよりも早く走れるように、足に全身の力を入れ、自転車を走らせた。


景色が山道から田畑に変わって落ち着いた頃、俺はようやく後ろを振り返った。


「誰もいない……そういえば、あの青年さえ」


青年の死体はもちろんなかった。置き去りにしてしまったのか? ではなぜ呼び止めなかったのか?


冬には絶対かかない汗の量を掻き、俺の思考回路は途中で止まってしまった。

俺は身体を休めるため、オオカミからもっと離れるために、再出発を余儀なくされた。


現在のオレ

HP:75

MP:100


自転車の疲労にて30のダメージ。だがしかしオオカミからの解放により精神的な癒し20の回復。

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