表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

Dream2 三匹のオオカミ

青年は名を名乗らなかった。何回か聞いても「名乗る名前なんてありませんよ」と丁寧に断られてしまう。


10分ほど自転車を走らせると、後方右から何かが近付いてくる気がした。

車と思ったが、ヘッドライトがなく、特にエンジン音がしたわけでもない。では一体……


考える間もなく、突然後方右からオオカミが出現した。


イノシシのような牙を持ったオオカミは、するどい目つきで後ろから迫り狂っている。


「おい!! オオカミだ!! 来るぞ!! 逃げろ!!」


子供みたいな単語しか出ない俺は自転車のケツを意味なく一生懸命叩いた。逃げ切れると思っていないがこうするしかない。


突然青年はブレーキを思いっ切りかけた。訳が分からず青年に文句を言おうとした瞬間、全身が青ざめるのがわかった。


「前方にオオカミ二匹発見」


青年は自転車のヘッドライトで入念にオオカミの姿をチェックした。


大きくはみ出た牙、しなやかな足、するどい目、そして百戦錬磨を思わせるような顔の傷……


「この為にあなたを連れてきたんです。倒しちゃって下さい」


青年は自転車を乗り捨て、俺の背中の後ろへと引き下がってしまった。



現在のオレ

HP:85

MP:100


まさかの事態。精神的苦痛により10のダメージを受ける。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ