君を見たら
人生楽しんだもの勝ちっていうけど、あれ無理だよね。
つらいものはつらいんだから、どうしようもないでしょ。
そう言えば君は頷くけど、肯定まではしない。ただ笑って僕の顔を見上げる。その君の顔を太陽が照らす。僕は日の光に包まれた君を見て、なんて美しいんだろう、って思う。
つらい時、人は自分が世界で一番つらいって思う。でも実際、分からない。
嬉しい時、楽しい時、人は自分が世界で一番幸せだって思う。でも実際、分からない。
きらきら光る君は、黙って僕の傍にいる。
僕がつらい時、楽しい時、君はいつも僕の傍にいる。
つらいのか、幸せなのか、そんな事は分からない。
でも、人生楽しんだもの勝ち、という誰かの言葉。
僕は目指せる。
君も、隣のおばさんも、コンビニの定員さんも、みんな目指せる。
君を見ていたら、そう思ったんだ。