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第五魔:百聞は一見に……なんだっけ?

やっと同い年の仲間に会えた!! 僕、超うれしいですよ~。もうほんとうれしい。どれくらいうれしいかって? めっちゃうれしい。仲間を増やした僕たちは、シンくんに事の重大さを話し協力を求めようとする。果たしてうまくいくのか。ねぇ、今のカッコよくない!? ねぇってば……。無視しないでよ><

 僕、ほんとこの仕事していて良かった。だって同じ年齢の仲間が出来ちゃったんですよぉ~? まぁ、彼のほかにも仲間はいたんですけどね、なんせ僕が一番年下だったものでやりづらいったらありゃしなかったよ。元軍人だか何だか知らないけど横暴で顔も超怖い人とか、逆に背が高いのは良いけど痩せていて、かつ臆病者の30代くらいの人もいるし。とにかく仲間と呼ぶには年上すぎて恐れ多い人たちばかりだった。でも今は違う。シンくんがいるからね。

 大事なことを言おうとしていてすっかり忘れていた。これで年齢的には一緒だけど戦歴的にいえば、僕に後輩ができたってことになるわけで、いろいろと教えなければならないことがあるんだ。それを忘れるなんて僕って本当になんなんだろ。まぁ、思い出したんだからそれでいいよね、ネ?


「シンくん。改めてよろしく」


「よ、よろしく」


 彼はぎこちなく言葉を発した。まだ僕の事を警戒してるようなんですけどぉ!? 僕、助けたよね、シンくん助けたよね。うわぁ~、なんたる、な~んたる事だぁ!! まぁいいや。これじゃあ話が進まないから、ここはスルーで。


「えっと、君は何で選ばれたと思う?」


「選ばれた……?」


 あら、分かってないみたい。シィタちゃん、ちゃんと説明したのかな? まさかしてないとは思わないけど……。


「初めてシィタに会った時、って言ってもさっきだけど。ご主人様って言われたんだが……」


「それそれ。キミさぁ『現実の世界はつまんない』とか、『ファンタジックな冒険してみたい』とか思ったことないかい?」


 シンくんはハッと何かに気づいたようだ。うんうん、少しは先輩っぽくなってきたかも。


「それだよ。まさにその冒険心が現実になったんじゃぁあああ!!」


 つい興奮して僕は大声で叫んだ。シンくん引き気味、今のはマズッたかな。だけどシンくんはまだ混乱しているみたいでオロオロとした様子だった。まぁ、僕も初めはこんなんだったさ。そのうち慣れるようになる。不思議だな、なんて不思議なんだろう。まるで自分自身を見ているかのようだった。って、何をしているんだ僕はッ!! 大事なのは仕事の内容だ。


「すまないね。じゃあ本題に入るね。実は魔界が今、大変なことになっているんだ。というのも、キミが戦ったあの巨大な奴は『マゴルモンド』といって黒魂ブラックソウルという悪の組織から派遣された使者だよ。まぁ、『使い魔』とでも覚えてくれればいいさ。どういった理由かは定かじゃないけど、奴らが魔界の力つまり『魔力』を吸い取っているのはほぼ間違いないんだ。魔界への扉『ヘルズ・ゲート』は目に見えていないだけでいくつも存在する。さっき言った『使い魔』は『ヘルズ・ゲート』を見つけ出し、破壊する。あくまでも僕の推測だけど、奴らは扉を破壊することで出入りを困難にし、残った数個の扉から一斉に強襲をかけるんじゃないかな。そうすれば魔界はパニックになるからね。って、話についていけてる?」


 彼は目を丸くしていた。こりゃあダメだ、全然通じていないみたい。


「何とか言いなさいよ!!」


ちょ、ちょっとミューちゃん!? すぐにツンツンしちゃうんだからもぉ。ま、そこが可愛いんだけどね。じゃなかった……。


「ダメだってばミューちゃん!! えっとさ、百聞は一見に……。なんだっけ? 兎に角、僕と一緒に魔界に来てくれないかな?」


 僕は返事を待たずミューちゃんに『ヘルズ・ゲート』を開門させた。


最終的にこうなっちゃいましたね。ほんと説明がへたくそなケイでした。


次回予告:ヘルズ・ゲートを抜けた先には魔界が広がっていた。でも何だか様子が変だぞ。こ、これは!! まさに竜宮城や~!! 次回「門を抜けた先には乙姫様がお出迎え~♪」乞うご期待!!

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