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第四魔:いざって時に考えて、結局ずるずると……。

 なんか俺ヤバイことになっちまった。いや、ファンタジーに憧れていたから嬉しいっちゃあ嬉しいんだが、その、なんだ……。「初っ端からこれは無理があるだろ!!」と突っ込みたくなる。さて、と。このあとどうする、俺!!

続きはココで!!↓

 俺は鎌を構えたまま巨大な奴とにらみ合っていた。そいつは攻撃する素振そぶりを見せるものの攻撃してこない。何かを考えているようだが、何を考えているかなんてわかるはずもない。どうする。選択肢は4つ。「戦う・シィタに任せる・魔法とか使えねぇのかな・逃げる」だ。だがどれも選びようがない。攻撃してきてないのに戦うのはどうかと思うし、シィタに任せるのも可哀想。だからといって魔法が使える保証もないし、逃げるのはちょっと惜しい気がする。さて、どうするかな俺。なんて思っているとシィタが鎌を振り上げて巨大な奴に向かって走っていく。『おいぃぃ、ちょっとまて!!』 内心焦りながらシィタの後を追う。こうなったらもうどうにでもなれという半ばやけくそになって、俺は鎌を振り上げてシィタを追い越し、一撃を食らわせた。


「ぐおぉぉぉぉぉ」


 耳をつんざくようなデカイ割に甲高い声が奴の口から超音波のように放たれた。耳をふさぐ。シィタは動じず、鎌を前方向に振り回し無双する。


「きぃぃぃん」


 さらに甲高い金属音が耳を襲う。俺はその場に倒れこんだ。シィタが俺の様子に気づいて駆け寄ってくる。『馬鹿、来るんじゃねぇ!!』しかし声にはならない。シィタの死亡フラグがゆっくりと立っていく。相手に背中を見せたらそれは降参の意。『殺してください』と言っているようなものだということを、俺は様々なファンタジーゲームの中で学んでいた。シィタの後ろを見るとやはり奴が攻撃態勢に入っている。俺は必死に立ち上がろうとしたが、体が言うことをきかず動かない。終わった――――。


 そう思ったときだった。バンバンと銃声が鳴り響き、巨大な奴は前のめりに倒れる。腕が振り下ろされる。ぎりぎりであたらなかった。巨大な奴は黒い煙を上げて消え始めた。


「回収!!」


 どこからか幼い女の子の声が聞こえてきて黒い煙はある一点に向かって集まり始めた。学校の門の上。そこに茶髪でメガネをかけたキリリとした同い年くらいの男性が座っている。その隣ではシィタと同じくらいの女の子が筒のようなものを持ってフワリフワリと浮いていた。その筒に吸い込まれるようにして黒い煙が消えていった。キリリとした男性は立ち上がって学校の門を蹴り、俺の方へと駆け出した。そしてゆっくりと俺の目の前に立つ。


「大丈夫かい? 新人君」

「!?」


 ルックスとは裏腹にしゃべり方はちょっと高い声。アニメ調に言うと頭に大きな汗マークが現れて流れた。


「ちょっと!! ケイが大丈夫かって聞いてるでしょ? 何とか言いなさいよ」


 男性の横にふわりと浮いていた女の子がキッと俺の方を睨んだ。少し戸惑って返す言葉を探していると女の子の目が釣りあがっていくのに気づく。それをおそらくケイという名の男性が頭をなでてなだめた。


「だめじゃないかミューちゃん。えっとー、大丈夫なようだね? よかったぁ」

「えっと……。」

「あ、お礼なんていいよ。当然のことをしただけだからさ」


 『じゃなくって』と思っているとミューと呼ばれた女の子が口を開いた。


「シィタ、パートナー見つかったようね。オメデト」

「あ、うん~。お蔭様で見つかりましたぁ~」


 とこちらはシィタ。うーん? なんかとても貴重な映像が繰り広げられてるような気がした。ケイ(?)が話しかけてきた。


「そういえば新人君……。えっと~名前は?」

「お、俺? 俺の名前は……」

「シンさん」


 は? シィタが急にそう言ったから俺は目を丸くした。ケイはうんうんとうなずいた。


「シンくんか~。超かっこいいじゃん!! 北●の拳に出てくるアレ的な感じでさぁ~」


 勝手に話を進められてしまった。今更だが俺の名前は新垣あらがき キリ。おそらく新という字を見てシンと言ったのだろう。俺はため息を漏らした。

日々マターリと過ごしている作者です。

今回は少し急いでいた感じが出ていました。

サブタイも変更しましたし、今回はちょっと不足している部分が多いかと思いました。早くも夏バテでしょうか(笑)


さて、オタクと普通(?)の二人が出会ってしまいました。これを読んでいて「あるぇ~?」と思った方も多いでしょう。そう、オタクといえどもケイは超かっこいいのです。イケメンなのです!! ですが、性格はやはりオタク。喋らなければかっこいいんですけどねぇ~(苦笑)感じとしては一時期前に流行った「冬●ナ」のヨ●様的な感じですね~。マフラーとメガネが兎に角似合うっつつつつ!!


次回予告!!

仕事の内容は黒魂という組織から派遣された使者を討伐しそれからでた魂を回収するといったものだった。この魂は店で高く売れるため、たくさん集めれば集めるほど将来がもうウハウハになるのである!! 次回「魂集めてウハウハ目指し、パートナーと一緒にゴールイーン!!」乞うご期待!!

※8割ほど嘘です。

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