表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

第三魔:オタクは僕のステータスさ!!

ど~もぉ。え? いつもと感じが違うって? 当たり前じゃないですか。あの新人君とは別人なんですから。どういうことかって? いやぁ、説明はできないなぁ。だってあの新人君の名前、知らないんだもの。シィタちゃんっていう悪魔ちゃんの隣にいるあの子。おや、ここで僕が話してるってことはやっと僕の出番が来たってことだねッ!! グダグダと長く話してしまったようですね。それでは続きをお楽しみください。bビシッ(←親指を立てた的な音)

 この仕事を始めてからもう何年たつかなぁ。ど~もぉ、僕の名前は“天草四郎あまくさしろう”。ちがうかぁ~!! 本名は“天草惠あまぐさけい”。趣味はゲームとアニメとゲームとアニメ。そう、僕は完全なるオタクでありまして。種類としては恋愛系、ファンタジー系、戦国系、戦争系と何でもこいなんだけど。ほら、オタクって何かとキモがられるジャン? 毎日毎日話すのはオタク友達でそれ以外の人と話した事はなかった。それに学校には僕らオタクの敵であるヤンキーがいるわけですよ。カツアゲとか脅しとかフツーにあるわけですよ。僕はそいつらが怖くて怖くて。学校に行くのも嫌だったんだ。もちろん学校じゃそこまで目立つことのない地味~な僕だし、女の子と話すなんて以ての外もってのほかだったんだけど、そんな僕に転機が訪れたのは、とあるくら~い道を歩いていた冬の事だった。とにかくとても寒くてね、コートの襟をたてて、マフラー巻いてガタガタと震えながら一歩、また一歩とゆっくり歩いていた。そしたら妙に明るいところがあって、そこには元々街灯なんてなかったから“明るいなんておかしいなぁ”って思って上を見上げた。すると黒い影がすぅーっと浮いてて、僕はもう腰を抜かしちゃったよ。人型の影がすぅーって浮いてるんですよ!? こんなことってあります!? たぶんそこにいたら誰もが腰を抜かしたと思う。僕は弱虫でチキンだからもう逃げたくてしょうがなかったよ。でも腰抜かしてるでしょ? 立てなくてさ、結局口をあんぐり開けてアニメみたいに目をまん丸く、白くしてた(と思う)。でもその状態も長くは続かなかった。上から女性の声が聞こえて正気を取り戻した僕はもう一度目を凝らしてよーく見てみると、そこには女性が立っていた。うん、当たり前だろうけどね。声が女性で目の前に立ってたのがオッサンだったら間違いなく僕はそこで気を失ってた。その女性が綺麗のなんのって。髪はきらきら金の長髪で、まとっている服がふんわりと優しい光に包まれていて。目はクリクリと大きくて、きゅっと結ばれた口元は怒っているような笑っているような感じでぷるんぷるんなわけですよ。それでいて誰が見ても妹を連想させるような幼顔おさながお。超がつくほどの美少女だったのです。もうね、僕はただ単にポカンとしちゃって何が起こったのか探ろうと目だけキョロキョロさせていた。頭がついに壊れたかとさえ思ってた。


「君がケイという男か?」


 唐突に僕の名前を聞いてきたもんだからますます混乱しちゃってジッとその子を見つめるしかなかった。するとその子は少しムッとした表情になり――――


「君がケイかと聞いているんだ!!」


 大声で怒鳴った。たまらんですなぁ、この声。声変わりしてない小学生の声そのもの!! 少し前に流行った涼宮ハ●ヒシリーズに出てくるキ●ンの妹のような、もしくは玩具おもちゃプチプチシリーズに出てくるような声なんですよ。そんな事を考えているとその子が結構怒ってるような顔になってきちゃって、これ以上怒らせたら可愛そうだなと思えてきたので


「そ、そうだけど」


と力のない返事をした。あっ!! 目の横にうっすらとたまってるのってもしかして涙ですかぁ~? もしかして僕が泣かせちゃったッ!? ど、ど、ど、どうしよう。泣かせちゃったよ。泣かせちゃいましたよ僕。


「ご、ごめん。そうだよ、僕がケイだよ。ちょ、泣かないで」


「だ、誰が泣いてるのよ!! 全然泣いてなんか無いんだからッ」


 キッと僕を睨むとその子は涙をぬぐい大声で怒った。僕はシュンとなって何かいい言葉はないか探したけど見つからず、あたふたしてた。けどとりあえずはちゃんと謝らなきゃと思ったんだ。


「ご、ごめんっ!!」


「そ、そんなに深々と頭を下げないでよ……。あぁ!!」


 大声だったもんだから僕までビクッてなったよ。そしたら急に僕の方へと倒れてきて、僕はそれを受け止める形になる。後で知ったんだけど、このときつまずいちゃったんだって。何もない所で躓くなんてドジっ子だなぁって思ったよ。


「だ、大丈夫……。ですか」


 とりあえず敬語で話してみたけど自分でも内心“うっわー。僕に敬語って似合わねぇ~”って思った。


「あ、ありがとう……」


 優しい声で礼を言われて“えっ?”って感じで彼女を見る。ジャストミーーーーーーーッツ!!!! 出ましたよぉ~。オタクの皆さんの中でも一番人気度が高く、最強と言われる子がッ!! 通称ツンデレ!! しかもドジ付きですよ!! 


 そんなこんなで僕のパートナーになったこの子なんですが、僕の隣にいます。現在進行形で。外を一緒に歩いています。どこに向かっているのかと言えばズバリ学校。そこに僕らが敵ヤンキー……。じゃなかった……。黒魂ブラックソウルといういかにも悪そーな組織から派遣された使者がいる。そいつを倒していくのが僕の指名らしいんだけど。その他の詳しい話はまだ何も聞かされてないんだよね~。


「そろそろ着く。気を引き締めて!!」


「そうだね、ミューちゃん。任せなさーい」


 そうそう、紹介がまだだったね。彼女の名前はミュー・エレクトァ・エミラちゃん。悪魔ちゃんなんだってさ~。見た目は人間と変わらないけど、なんてったって美少女!! もうかぁいいの。護ってあげたくなっちゃうような感じでたまらないですなぁ~。


「ま、また鼻の下伸びてるよ。あ、あんまりそういう事しないでよ……。なんか恥ずかしいから」


「あ、ごめんごめん。それより今回のターゲットってアレ?」


 とってもバカでかい男がなんか怒ってるんですけどぉ。頭から湯気が出てるんですけどぉ!? これってヤバくない? この仕事を始めてから大きい奴を相手に無双した事はあったけど、この大きさはパネェくないっすかってほど大きかったんだ。でもその近くでは誰かが戦っている。


「行こう、ミューちゃん!!」


「わかった」


 手に二丁の拳銃を持って僕たちは急いでそこに向かうことにしたんだ。

 いかがでしたか? いやぁ~こういうオタクキャラをなんかの小説に出したくて、でもどこに出そうかなと温めていたキャラがこのケイです。まさかこの小説に登場するとはッ!!! 書いてて思ったんですけど、このオタクってそんなに強くていいのか!? って思ってしまいました(笑) いやぁ、初めは出落ちキャラでもいっか。って感じだったんですけどあまりにもかわいそうだったんでやめました。出落ちキャラ……。どんなキャラにしようかな。ってかそもそもそんなキャラ出るのか!? 自己葛藤中です(笑)


次回予告!!

 数人の視線で進んでいきそれが絡み合って一つのストーリーへとなっていく……。それがアカガミクオリティ!! ってなわけでまた名の無き主人公(?)の視線へ戻ります。あ、そうそう。名の無き主人公の名は次回明らかに!! ってやっべー全然考えてなかったという事故がぁ~~!!!! まぁ、慌てることはないっす。大丈夫っす。「任せなさーい」(←ケイ的な)

 次回、まかいのッ!!第三魔。『3●S買ったけど、やりたいソフトがねえぇぇぇぇぇぇ!!!』

 とりあえずソフトはD●Aを予約しましたが、発売日が未定になりました。メチャオチコミスなう↓↓

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ