【プロットタイプ】BGM
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
不思議な感じ。覚えてるのは、他にもあるのに。
鏡花が注文していたCDが届いたらしい。部屋を漂う何処か懐かしいリラクゼーション効果のあるBGMは、ある水族館で流れているものであった。
俺は其れを聞きながら、ただぼんやりと空を見上げる。見慣れた空間が広がるだけであった。黒くない天井が、橙が差し込む夕暮れの光が煌々とあるだけであった。
「BGM、購入する度に思うんだよね。あぁあの時買っておけば良かったなって」
長髪の持ち主が、赤銅に輝く髪の持ち主が、ただ床に寝そべってそう言った。気怠く、アンニュイで、何処か達観した様な声は、普段の振る舞いからは大きく離れていた。
「この水族館もそう、プラネタリウムもそう。展覧会もそう。買っておけば良かったって思うことは、沢山ある」
赤銅の髪の持ち主は、鏡花は、遠出をする事を好む。何処でも、何処にでも、ふらりと足を踏み入れて、その空間に浸ることを望む。特に何かをする訳ではなく、そこに展示されたものをただ寡黙に、ぼんやりと眺め見る。
其処にはその空間にあったBGMが流れていることも多く、記念に購入することもあった。
けれども何時もではない。熟考した末に、買わない事が多い。今回も気まぐれに手放した其れを回収する為に、通販をしている。
「買った理由は、もう戻らないと決めたからだろうか?」
戻ろうと思えば何時でも戻れるのだろう。行こうと思えば何時でも行けるのだろう。ただ、このCDを購入したという事は、わざわざ通販したということは、それなりの意味がある様に思えた。
「……値上がり、したからねぇ。入館料。人も混んでるし……。ベンチも埋まっているし……。それだけだよ。ただそれだけ」
其れは遠回しな、『戻ることを辞めた』という宣言にも思えた。戻るつもりがあったのならば、入館して購入していたはずだから。
「この世に水族館なんて、まぁ沢山あるじゃない? でも、なんて言うかな、まぁ懐かしいと感じるのは、此処なんだよね。不思議だよね。もう一箇所、あった気がするのに」
水族館には、何件か行ってたんですが、覚えているのは、あの場所。あの水族館。
エントランスから、最初の広間が異様な程に覚えている。
だから、BGMは買って後悔はしておらず。
独特な世界観に浸れます。
もう戻るつもりさえないのか。
その問いには答えられない気がします。




