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第3話 ”アクマ”

ーーーゴソゴソ…


少年はお腹が空いて家に帰っている。

草むらから音は何度もするが、頭を使わされすぎてお腹が空きすぎて

そんなの気にしてる状態じゃないので気にしていませんでしたが…


…ゴソゴソ

!!!!!!!

「「ニャアーーーーー」」


「わわ、なんだなんだ!!

ってお前もアニマ…??」


そこから現れたのは、何とも愛らしい小さな猫のようなアニマだった。

アニマは少年に向かって「ニャー」ともう一度鳴いた。

その姿はとても可愛らしい。



「な、なんて名前だ?」

思わず少年はそう聞くと、

「僕の名前は”ルーナ”。」とアニマは寝転がりながら答えた。


そう聞くと少年はルーナが可愛くて触ろうと近づくが、

すぐさま後ろに引っ込んだ。

「ちゃうちゃう、攻撃とかしないから!」


ルーナ「…ほんと?」

そう言うとルーナは少年のところに戻ってきた。


少年は内心、自分で近づいたのに逃げるって警戒心があるんだかないんだかに疑問を抱いたが

ついさっきもっと大きい疑問を抱いたのでそう思いつつも対して気にならなかった。



「でも、君、可愛いな…アニマって、こういう性格もあるんだな。」

ルーナはちょっと照れたように耳をぴんと立てると、軽く自分の尾を振った。



こうして束の間の猫との戯れの時間を送り、家に帰った。



ーーガチャン。「ただいまーーんまーん満腹になりたい俺のお腹。」


「リク!!!!あんたどこ行ってたの!何も言わずに出てって!!

お母さん心配であなたの好きなバナナをいつもは1本なのに3本も食べちゃったじゃないの!!」


ものすごい怒号でお母さんがやってきた。

そう、俺はあの山で神秘的なことが起こると言う村の言い伝えを見たくて

一人早朝から山に登っていたんだ。朝飯も食べずに。

ーー!!


もしかしてアイリスと神秘的なものって何か因果関係でも…?


こうして俺は今日の晩御飯の炒飯とコンソメスープを平らげて

自分の部屋に篭り、考えていた。

そしてベッドに仰向けに横たわりながら、手を伸ばしてリングを眺めた。

するとーーーー

ものすごい光に包まれ、アイリスが出てきた。


「で、でたあああ!!」

リクは驚きで声が出てしまう。


その声に驚いたお母さんが直ぐ様部屋に駆け込む。

「リク!!どうしたの!」


目の前には部屋が光り輝いており、

神々しい姿の謎の生物とばななが立っていた。


「リク…目の前にいるのは何…?」

お母さんは声を震わしながら言った。



やっべえ見られちった…と思いながらも

もうどうしようもないので答えた。

「こいつはアイリス。」


そう聞くとお母さんは直ぐ返した。

「名前なんてどうでもいいのよ…

あなた、そのそれって…アニマじゃないの…?」


「ああ、そうみたい。国境の山で出会ったんだ。」

リクはそう答えた。


するとウォンウォンという音と目の前の空気が歪んだ。

「アイリスか?なにをしたんだ?」

リクがそう聞くとアイリスは今回は直ぐに口を開いた。


「今見られるべきではない。この村の住民そしてこの国の住民は

僕たちを”アクマ”としてみるよう偽物の言い伝えを流されており、

それを信じている。


だから少しの間眠ってもらっている。

大丈夫、朝になれば目を覚ます。


とにかく行こう。リク。

君も当分ここにはいられない。」


そう言うと、リクを掴み、そのまま白銀の翼を広げ空を飛んだ。


「おいおい!どこ行くんだよ!ここにいられないってなんだ!

てかちょっと待って。俺まだ名前言ってなかったけどなんで知ってんの!?」

リクが質問攻めをするとアイリスは直ぐ答えた。



「リングの中で母親との会話を聞いた」



ーーーーーーーーリクの旅が始まる。







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