第二話 異能犯罪組織
主人公
雨宮優は異能力に目覚めていない。
みこ達がひと気のない路地裏に逃げて来た。
息が荒くなっている。
杏子「ダメだよ、あんな所で異能力使っちゃ....警察に任せてれば....。」
みこ「いやだって助けを求めてる人がいるのに、見捨てられない。それにお姉ちゃんの流儀でもあるし。」
杏子「それはそうだけど....。」
みこ「でも杏子ごめんね。色々厄介な事に巻き込んじゃって、今日はもう帰ろ。シュガバは今度行こう。」
杏子「う、うん。私もごめんね。私から誘っておきながら何も出来なくてただ見てるだけで....。」
みこ「大丈夫。あんたはまだ異能力に目覚めてないんだから。それまでは私が守るよ。」
杏子「みこ....。」
そんなこんなでみこ達は家に帰った。
一方その頃優達は。
警察のいざこざを終えた頃。
男子生徒A「どうする?今日帰るか?」
男子生徒B「うん、流石にこの状態じゃ思いっきり楽しめないだろう。」
正哉「右に同じく。」
優「おう。」
優達は解散した。
帰り道は男子生徒Aと男子生徒Bの帰り道は同じ、そして優と正哉の帰り道が同じ帰り道だ。
優「やっぱ異能力ってすげぇな、俺も人を助けたいもんだな~」
正哉「あはは、やっぱお前いい奴だよな。異能力を人の為に使いたいってな~俺はやっぱ身を守る自己防衛ぐらいにしか思ってないや。」
優「自分勝手な奴だなw」
たわいもない話をしながら帰っていると、何やら不審な人間達を見つけた。
ビルの路地裏に高校生ぐらいの男子2人が高齢者のおばあちゃんにカツアゲをしていた。
男子A「おばあちゃん~”金”ある~?」
男子B「ないとは言わせないよ??」
おばあちゃん「えぇ、それは....。」
優が助けに入った。
優「やめろぉ!!」
男子A「んだあ??」
優「テメェらいい歳した奴が、おばあちゃんカツアゲして楽しいかよ。」
男子B「楽しいも何もこれは生存競争だからなぁ!手段は選ばねぇよ。」
優「クズが....。」
正哉が近づく。
正哉「お前ら異能力犯罪組織”ホワイトノイズ”だな。」
優「ホワイトノイズ?なんだそりゃ。」
男子A「へっ!ようやく気付いたか。そう!俺達はホワイトノイズ!世の中力あるものだけが生き!力が全て!テメェらこそどこの馬の骨どもか知らねえが、ホワイトノイズに喧嘩を売ったからには生かしてはおけねぇなぁ!!」
優「まあ、よう分かんねぇけどコイツらがクズって事は分かった!」
男子達が前に出る。
男子達「食らえ!餓鬼」
優「げぇ!?異能力者かよ!!」
男子A「うはははは!なんだよお前!まさか無能力者かよ!」
男子B「あひゃひゃ!コイツは傑作だあ!」
優が身を構える。
正哉が動く。
正哉「はあ、たっく。お前って奴は!貫け!”大刀武流”!」
【小野正哉の異能力、大刀武流は対象の敵の相性関係無しで攻撃でき、全てを貫ける。】
大刀武流が餓鬼を貫き、一撃で終わった。
男子A「な、なんだコイツの異能力は!?」
男子B「速すぎて目で追えなかったぞ!?」
男子達はビビッっている。
正哉「さあ!ここで貫かれるか、帰って勉強するか、選びな!!」
男子達は一目散に逃げて行った。
男子達「殺される~~!!」
優はその光景を見て、自分の弱さを実感した。
おばあちゃん「ありがとうね。本当に助かりました。」
正哉「いえいえ礼なら結構ですよ!それより荷物持ちしょうか?」
おばあちゃん「いえいえ、いいのいいの。私もまだまだ動けますんで。この度々は本当にありがとうございました。」
そう言いおばあちゃんは帰って行った。
優「なんだよ、お前全然自己防衛じゃなくて人の為に使ってるじゃねぇか。」
正哉「まあ、そうだな。でも高齢者をいじめる奴はどうしても許せなくてな。」
優「お前すげぇよ。俺なんて力がねぇからただ見栄を張ることしかできねぇ。俺も力が欲しい....。そして正哉、ありがとう。」
正哉「別にいいって、力無き者を守るのは当たり前だろ。」
優「あ、あぁ。」
正哉「うっし、じゃあ俺達も帰るぞ。」
優達が帰ろうとしたその時。
路地裏からタバコの煙が漂ってくる。
???「お~い、学生さん。な~に帰ろうとしてんの!」
声と同時に凄まじい殺気を感じる。
正哉「優!危ない!」
優「え?」
物凄い風圧が優の顔をかすめた。
???「ひゅ~♪やるね~」
正哉「お前は誰だ!」
???「俺は....ホワイトノイズ”四天王”伊達久遠だ!」
異能犯罪組織”ホワイトノイズ”
異能力を使って悪事を行う犯罪チーム。
序盤から四天王!?一体どうなってしまうのかッ!?!?