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初めての王都

 街の中は大勢の人で賑わってる…と思いきや、案外閑散とした雰囲気というのが第一印象だった。

 まぁ、まだ城門をくぐり抜けてすぐなのだから、中心部はきっと賑わっているのでしょう。

 門の中は左右と前方に道が続き、民家のようなものがぽつぽつと建っている。問題は…

「中心部までは歩いて向かえばいいのでしょうか?」

 こんなことなら、到着した時に御者の方に聞いておくんだった。仕方なく周りの人達の様子を伺っていると、皆それぞれに散らばっていく。その中でも、1番人の多い群衆に加わり、右の道へと進むことにした。

 城壁から内部へと人の歩みに任せ進んでいくと、その先に乗合所が見えてきた。なるほど、賢い方々はこの存在を知っていて、ここを目指して来ていたのですね。着いて来てよかった。

 しばらくすると馬車がやって来て、周囲の人に(なら)ってわたしも馬車に乗り込んだ。

 城壁から遠ざかるにつれ民家は次第に増えていき、噴水のある中心部を横目に、馬車はさらに中央へと進んでいった。


 揺られること20分程でしょうか。町はすっかり趣を変え、「街」へと姿を変えていた。

「わぁ…」思わず感嘆の声が漏れ出る。ガラス張りの店が並ぶ店頭には見目麗しい商品が並び、露店やレストランなども点在している。

「ここが、王都」

 ついに、やって来たのだ。話と想像でしかなかった王都へ、わたしはついにやって来たのだ。

 馬車道の脇には街灯が並び、それぞれに花籠が下がっている。それを見るだけで心躍る気分だった。

「素敵なところ…ここが、あの王都なのですね」

 何とも言えない感慨深さが身体中を駆け巡る。この景色を見られただけで、ここへ来た甲斐があったと心底思えた。

 馬車は城下と思われる中央辺りへ到着すると、「最終着点です」という御者の言葉に合わせ、人々も各所へ散って行った。ここからは、わたしの旅の始まりです。

「さて、どこへ行きましょう…」

 とはいえ、行き先など見当もつくはずはなく、とりあえず遠くに見える城への道を歩いてみることにした。

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