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【第三章】第十四部分

かつえは濃桃のナース服、危蝶はバタフライ仮面のボンデージ、日吉は、青のりをかけたたこ焼き衣装、光秀奈はいつものピンクのシャツに白いスカートの魔法少女コスチュームである。つまり全員が魔法少女衣装になり、フィールドへ出ていったのである。

「なんだ、なんだ。いきなり大人数のモンスターが出現したぞ。クチャクチャ。」

ポケットに手を突っ込んでガムを噛んでいる男。

他にも純白のシンプルなセーラ服の康世、ケイオーボーイを持った紺の警官制服に旭日章の帽子が見える。

いずれも過去に光秀奈たちが対戦したプレイヤーが集合していた。

「この時を待ってたぜ。ここにいる全員が貴様たちに恨みを持っているからな。知らないモンスターも入ってるけど、ついでに片付けちまうからな。クチャクチャ。」

ガムを噛んでいる男は光秀奈を睨みつけている。

光秀奈は鳶色の瞳をピクリともさせない。日吉たちも、まるで生気がないみたいに、動いていない。

「この前の拳銃とは違うぜ。」

ガムクチャ男はマシンガンを構えた。

「これはすごく高かったんだぜ。課金で借金してしまったぜ。」

「本官も昇進したでアリマス。」

警察官はケイオーボーイを投げ捨てて、代わりに、鬼が持つような金棒を高く掲げた。

「これぞウマイ暴でアリマス!」

たしかに先端が馬の形になっている。

「このために、給料を前借りしたでアリマス。えっへんでアリマス。」

警察官は、中年の象徴であるメタボ腹を張り出した。

「私はレベル3になったわ。って、これも課金だけどね。」

康世がずいずいと身を乗り出した。鎌は両手に計4本持っている。

ガムクチャ男たちが怪気炎を上げているのを見ても、光秀奈たちの表情は変わることがなかった。

「そんなツラをされるとひどくムカつくぜ。一気にやってやるぜっ!」

ガムクチャ男、警察官、康世は一斉に光秀奈たちに向かった。

次の瞬間、3人はフィールドにはいなかった。

「「「「足りない、足りない。これじゃ足りない。」」」」

光秀奈たちは抑揚なく呟いている。


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