表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/107

【第一章】第八部分

「大丈夫か。ケガはないようだが。」

心配そうな信永の顔を見て、光秀奈はさっきとは違う種類の涙が溢れてきた。

「ご先祖様はお願いを聞き届けてくれたんだ。うれしい!」

光秀奈は涙を拭うと、新たな気持ちが顔に表れた。

「ありがとうございました。あのう、あ、あたしは尾張学園の、あけち」

光秀奈が自分の名前を言いかけた時。

「上様~。おねいさんがご所望の菓子を買ってきましたよ。」

どピンクナース服のかつえが、右手に持ったたい焼きを掲げて、走り寄ってきた。

「た、たい焼き!?コワイ、大キライ!!」

光秀奈は悲鳴を上げた瞬間、その場から消えた。

光秀奈はたい焼きが大の苦手であった。その理由はたい焼きの目が死んだ魚の目、つまり自暴自棄な自分の眼にそっくりだ、と思っているからである。


数秒後、と言っても光秀奈の体感した小時間であり、実際の経過タイムはわからない。

「あれ?ここはどこだろう。」

見覚えのない小さな公園に、光秀奈は佇んでいた。

「こんな場合って言ったら、フツー、いつもの自分じゃない自分になってるハズよね?」

光秀奈は両手をパタパタとからだに当てて、状況を確認した。

「あっ!あたし、魔法少女になってる、スゴい!」

光秀奈は変身した自分に、一瞬大歓喜した。

「・ ・・。さっきの魔法少女コスのままじゃない!」

光秀奈はいつもの魔法少女コスのままで、周囲を見渡すと、奇妙な音が耳に障った。

『クチャ、クチャ、クチャ。』

行儀悪くガムを噛んでいる男がいた。

「これはおあつらえ向きに、料理がでてきたな。ちょうど、課金して新しい道具を買ったので、筆下ろしをしようと思っていたところだぜ。かなりの出費になったのは痛かったけどな。またバイトしないといけないな。」

クチャクチャ男は、割と筋肉のついた腕で、拳銃を構えてきた。

『ダンダン。』

2発の銃弾が、魔法少女モンスター光秀奈のお腹にモロに当たった。

「痛い!どうして、あたし、撃たれたの?」

光秀奈を見て、クチャクチャ男は、頭悪そうに、ちょっと首を捻った。

「こいつはこの前のモンスターよりも防御力が高いな。これが上級魔法少女モンスターってヤツなのか。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ