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【第三章】第十部分

「ムカつく!いい加減にそこから降りなよ。このままじゃ、あとが大変なことになるよ。」

かつえの警告を無視して、卵丸は信永にべったりしている。

「これ、おにいちゃんの要請。ねえ、おにいちゃん。」

「そうだよん。アタシが好きでやってるんだよん。シアワセ、だよん?」

オカマモード信永の瞳に、わずかな曇りがあるのを、全員が感じた。

「上様、おいたわしい。やっぱり、解剖したい。」

「信永会長、苦しそうだよ。」

「信永様、ウチのギャグで心底笑って、笑い死にさせなあかん。」

「大うつけ様、元の凛々しい姿に戻して差し上げたいですわ。」

4人の怒りは一旦矛を収めたようである。

「まるこ、料理できないけど、おにいちゃん、許してくれる?」

「うんうん。まるこは何にも心配しなくていいんだよん。おかつさんたちが奴隷として働いてくれるからねん。」

『『『『カチーン。』』』』

「やっぱり、上様、信永会長、信永様、大うつけ様、は裏切り者~!」

4人の感情は一気に合流した。

意外にも卵丸以外はみんな女子力が高く、食事は非常においしく出来上がり、優雅な晩餐となった。

不機嫌であった光秀奈たちは裏切りの信永という思いは別にして、修学旅行をそれなりに堪能していた。しかし、卵丸だけは、疎外感にとらわれていた。

「まるこ、料理できなかった。みんなができること、できなかった。共同作業、楽しめなかった。」

廊下にひとりでいる卵丸をこっそり見ている光秀奈たち。

「「「「あんなに落ち込んでいるんじゃ、仕方ないか。」」」」

卵丸が苦しんでいるのを見て、みんな落ち着きを見せていた。

「「「「でも夜はどうだろう。まさか、夜伽話の相手とか。いやそれはもしかしたらドラフト会議で、自分が1位指名を受けるのでは?勝負パンツの準備は万全だし。ドキドキ。」」」」

本来の殺し関連願望とは別の煩悩に支配されている光秀奈たち。



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