【第一章】第四十八部分
翌日、日吉と光秀奈は密談していた。
「キケンな危蝶のデート阻止には成功したけど、光秀奈は目的を果たしてへんよな。」
「あれ?あたし、日吉にそんなこと、話したことあったっけ?」
(そういやそうやったな。あぶない、あぶない。余計なこと、漏らすとこやった。光秀奈は信永様に告白したいんやったな。そんなこと、見え見えやもんや。エロアニメのおパンツ状態やからな。ウチの目的は別にして、なんとかしてやらんといかんかもな。)
(日吉こそ、信永様の超好意を引こうとして、ギャグの訓練をしているくせに。そんなこと、見え透いてるよ。でも友達だから、応援したいような、したくないような。)
自分たちの目的達成計画はまったく動いてない。どうするか困惑しているふたりである。
危蝶はひとり、昨日の失敗を悔やんでいた。
「完璧な作戦でしたのに、どうして失敗したのでしょう。きっと、あの三人がみんな織田信永様に、愛を告げたいと思っていて、ワタクシの計画を邪魔しに来たのですわ。」
かつえは信永のいない生徒会室で、自分の願いを叶えたいとひたすら考えていた。
「やっぱり、生徒会の他三名が、おねいさんの解剖オペが実行される前に、上様に思いを伝えて奪ってしまおうと考えているに違いないね。なんとかしないと。」
全員がある種の勘違いをしている中で、次のアクションをどうするか思案中であった。みんな、場所は生徒会室のソファーに難しい顔をして唸りながら座っている。呉越大同舟である。




