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【第二章】第二十三部分

「そして、そのあと、思いを遂げるということやな。」

「みなまで言わないで、物騒だから。」(信永会長に殺してもらうというのは言葉が激しいからね。)

(好きだという言葉は過激やからな)

ふたりの思いはビミョーだが、大きくズレていた。

(光秀奈はやる気満々やな。でもウチの計画にはジャマやな。排除せなあかん。たい焼きを使えば楽勝やけど、それではつまらん。どうせやるなら、笑い殺しの練習や。笑笑でリタイアさせたるで。)

「ナース服でやること言うたらこれやな。」

日吉は聴診器を心臓に当てて、音を聴いてる。

『動悸が激しゅうおます、心筋梗塞です。』『心筋梗塞なら心臓は止まっとるで。』

『日吉、自分の心音を聴いて何をしたいの?』『これは失礼したわ。疲れた、ああ、しんぞ。』

日吉は、脳内でシミュレーションコントをやっていた。

「あかん、これやとスベってまう。テイクツーや。ウチもナースを一度やってみたかったんや。光秀奈、からだを丸めてみいや。」

「こうするの?」

日吉は、光秀奈の横に座って、丸まった。

「おまんじゅうと、そのあんこ剥き出しバージョンや。ウチは裸ん坊で、恥ずかしい!」

顔をブルブル震わせた日吉。

「これだけやないで。ほれ、ピンクのもぎたてピーチと、腐った桃や。・・・ウチは腐ってへんで。ぴちぴちビッチや!なんで、ウチがビッチやねん!ダ、ダメや。これじゃ、スベってまうわ!」

日吉は頭を抱えて、しかめ面に転落した。

うまくいかないのは、光秀奈への友情が阻止していることに気づかなかった日吉。

「お笑いですべったらこっちがモンスター行きやし。ウチのギャグ願いは叶ってるんかいな?もしかして、ウチはご先祖に騙されたんかいな。豊臣家なんて、すぐに没落してもうたし、大して力はなかったんやないかいな。」

日吉の不安指数は急上昇して、日吉のからだ相場全体を変調寸前まで持っていった。

光秀奈もそれに気づいた。

「日吉、なんだか、顔色が悪いみたいだけど、大丈夫?」

「あら、おふたりさん、こんなところにいたのかい。おやつの時間だよ。近くの店でかってきた、ほっかほかだよ。」

かつえが焼きたてのたい焼きを持ってきた。

「うわわあ~!」

いつもの通り、たい焼きを見た光秀奈は、バトルフィールドへ転送され、日吉はノーアクションで光秀奈排除に成功した。

結果的に、日吉と光秀奈の友情は守られたのである。ふたりの友情は切れない運命にあるのかもしれない。


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