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【第二章】第二十二部分

こうして、いきなり合宿の日を迎えた四人は、提携合宿所とかつえが呼んだ旅館に到着した。

「これが合宿所なの。和風建築で、古そうだけど、 掃除やメンテがしっかりされていて、きれいだね。」

かつえは光秀奈と日吉を見て柔らかな笑顔を送った。

「合宿と言っても歓迎会なんだから、ゆっくりくつろぐといいよ。大広間があるから、そこでしばらく横になってな。」  

「「はい。」」

光秀奈と日吉は私服姿で、大広間に行った。

日吉は一足先に旅館見学するわ、と言って、浴衣に着替えて、部屋の外に出た。

「光秀奈とオバチャン、どっちが倒しやすいかな?どっちも簡単に倒せるけど、おいしいイチゴは取っておくのがええかな。そうや、ウチの考え方は正しいんや。」

冷や汗が日吉の額に鈍く光った。どう見ても攻略容易は光秀奈である。

「オバチャンイチゴは賞味期限切れとるけどな。」


こうして与しやすい光秀奈をターゲットに絞り、日吉は大広間にいた光秀奈を廊下に呼び出した。

「よ~し。まずは光秀奈をびびらせるで。しめしめ、飛んで火に入る夏目漱石の自殺願望や。光秀奈は気弱やけど、死にたがりやないで。あっははは。」

ひきつりながら笑う日吉の前に、光秀奈がひょいと現れた。

「な、なんやその奇妙過ぎる格好は?」

光秀奈はナース服を着ていて、まるで、かつえそっくりであった。主な相違点は胸部サイズである。

「日吉を驚かせようとしたんだけど、成功したね。ちょっと恥ずかしいけど。」

短いスカート部分を引っ張って伸ばそうとしているが、ゴム素材ではないので、ムダな抵抗であった。

「光秀奈、どうしてけったいな格好をしてるんや。」

「どうしてって、そんなこと、日吉はとっくに気づいてるよね?」

「あっ、そういうことか。信永会長に近づくためやな。」

「そ、そんなに具体的な普通名詞を言わないでよ。」

「ごめんや。でもそれは国有名刺やで。って、トランプで遊び惚ける元大統領の名刺なんかいらへんわ!」

「細かいツッコミはいらないから。かつえさんに化けて、信永会長のそばにいくという算段なんだよ。」


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