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【第二章】第十部分
「そうでアリマス。あなたはケイオーボーイをくわえた口を動かしたゆえ、口内で穴を掘って大量出血していた、つまり自ら墓穴を掘ってくれたでアリマス。」
「く、苦しい。からだから力が抜けていくみたい。」
光秀奈は膝から崩れ落ちた。
「よしよしでアリマス。この形勢ならば、優にトドメを刺せるでアリマス。それも至近距離でぶちかますという、普段できない射撃を堪能するでアリマス。」
警察官は光秀奈のところにゆっくりと歩いていき、水鉄砲を光秀奈の額に擦りつけた。
『バ~ン!』
赤い鮮血が迸って、殺風景な地面を彩った。
しかし、結果として、警察官がその血液で濡れた地面に足を取られたのである。すると、水鉄砲が手から離れて落ちて中から、水が噴き出した。光秀奈は口からケイオーボーイを吐き出した。ケイオーボーイは、落下の衝撃で頭部の一部が破損した。
「ビビビでアリマス~!」
今度はケイオーボーイの電気系統がショートし、勝手に動き出し、警察官の口に入った。
「あわわわ~でアリマス~!」
ショートしたケイオーボーイに感電した警察官は、あえなくゲームオーバーとなった。
「あれ?あたし、助かったの?何もしてないのに。知らない間に勝っちゃった。これって麻酔の効果なの?全然わからないな。」
そのうちに光秀奈は現実に戻っていた。




