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【第二章】第八部分

「頬に何かしようとしたね?」

光秀奈が顔の筋肉をキツく締めた瞬間。

「今や!」

光秀奈の首筋に、日吉は注射器を刺した。

「きゃあ!・・・。あれ?痛くない。ホントに無痛だよ。」

「よし。それじゃあ、モンスターになって、試してみるんや。ホカホカのこれでや。」

「きゃあ!ホンモノ!」

光秀奈はあえなく、バトルフィールドへ転送された。

日吉はうまそうに、たい焼きを頬張っていた。

「やっぱり、オモチャのたい焼きじゃなくて、ホンモノのたい焼きが、変身のトリガーなんやな。」


「あれ?この壁、このコンクリートの地面、見覚えがあるよ。」

光秀奈がやってきたバトルフィールドは、警察の訓練所だった。

紺の制服、つばつき帽子に旭日章が、光秀奈の潤いある瞳を刺激した。

「ホッホッホ。またお会いできましたでアリマス。今日はリベンジするでアリマス。」

「本官は、今日は非番でアリマス。ヒマをもて余した時には、ゲームがいちばんでアリマス。何せ、警護活動のバーチャル訓練になるのに、自費で行うという自己啓発でアリマス。警察本部長が泣いて喜ぶ姿が目に浮かんで、ちょっとイラッとくるでアリマス。」

警察官は水鉄砲を構えた。今回は腰がしっかり入っており、本気度が違うと窺える。

警察官は水鉄砲弾を速射砲のごとく撃ってきた。

「この前、ナマってるとか言われたので、警察学校に戻って、拳銃訓練をやり直したでアリマス。」

水の銃弾は次々と光秀奈に当たっているが、光秀奈はキツネにつままれたような顔をしている。キツネはいったい、どこをつままれているのか?ちなみに、つままれるとは、「狸・狐などが人をばかす」という意味である。

「あれ?痛くないよ。きいてないよ?きいてないよ?大事なことなので、いや古すぎるギャグなので、2回言ったよ。麻酔の効果があったんだよ!」

光秀奈の防御力が上がっているのか、キズもない。

警察官の攻撃は完全に無効化されたように見える。しかし警察官の表情は余裕に満ちている。

「フフフ。本官の攻撃に対策を打ってくるのは、当然でアリマス。ゆえに本官は、その先を行ってるでアリマス。今度は接近戦を挑むでアリマス。一般的に警察官は柔道が得意でアリマス。」

警察官は組手の要領で、光秀奈を引き寄せた。光秀奈の立場からは、警察官に抱きつかれたという状態。

「このエロ中年警察官!離れろ~!」

光秀奈は押したり引いたりするが、引き剥がすことができない。

「柔道の達人のからだは岩のように重たく感じるものでアリマス。」

光秀奈が警察官のからだを揺さぶるということは、下手をすると、特定部位を不必要に刺激してしまうリスクがある。

「何か硬い棒のようなものが腰に当たっているよ。こんなモノをからだに当てたことは、まったくないよ、皆無、外務省よ。」

「外務省とはやや怪しいコメントでアリマス。文部科学省は推薦しない話でアリマス。」

「そんなこと、どうでもいいよ!それよりその棍棒、イヤらしい形だよ。」

先が太くなっており、ご丁寧にカリが付いている。


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