【第一章】第九部分
「魔法少女モンスター?今のあたしが、下品なプレイヤーから攻撃を受けているとしたら、これがもしかして、願いの代償?こんな痛い目に遭うとか、聞いてないよ!」
「強いモンスターの方が殺し甲斐があるからな。うれしいぜ。コイツを倒したら、裸が見れるんだよな。前のモンスターよりもかわいいしな。ぐへへ。」
「いやあ~、助けて~!」
「おいしい声が岩にしみいるぜ。」
「うう。あたしは殺され希望だけど、こんなゲス野郎にやられるのは、ゼッタイにイヤだよ!」
光秀奈は大きく腕を振り回したが、クチャクチャ男には当たらない。
しかしクチャクチャ男はぶっ飛んでフィールドから消えた。
「あれ?あの男、いったいどこに逃げたのかしら。まあいいや。危機回避っと♪」
意外にも光秀奈はバトル結果に楽天的だった。というより、何も考えていなかった。
コスプレイベントの次の日。光秀奈は、尾張学園の制服を着て登校していた。
白い生地のブレザーで、縦に二本の黒いストライプが走っている。胸では、眼光鋭い金色シャチホコの校章が威圧している。紺色のスカートはタイトで、膝上20センチで、光秀奈の白い脚の引き立て役を果たしている。
「ウチの家は経営が厳しいはずなのに、こんなお金持ちばかりがいる高校に入学してて、いいのかなあ。」
光秀奈の家は経営悪化により織田石油グループの資本支援を受け入れて、実質的にグループ傘下に入ることの代わりに、入学を許可されたのである。
校門をくぐった光秀奈の目に、見覚えのあるナース服が映った。派手などピンクに、背中に大羽根付きで、巨乳を大将とする放漫な豊満ボディである。
「おはよう、明智光秀奈さん。ほぼ初めましてだね。」
聞き覚えのある、女子アナのような、ちょっと低いが通る声。
「コスプレイベントで、信永会長に近づいてきた人ですよね。どうしてあたしのことを知ってるんですか?」
「これは失礼したね。おねいさんは、生徒会長側室の柴田かつえだよ。以後お見知りおきを。バンバン。」
かつえは、きれいなくびれの下に存在するお腹回りを二度叩いた。決してデブではなく、太平洋を思わせる豊かさなのである。
「側室?側近の間違いじゃ?いったいどういうことですか?」
かつえは特に表情を変えることもなく、光秀奈の質問を無視した。
「明智さん。おねいさんについてきな。」
光秀奈は、一般の校舎とは異なる天守閣のような建物に案内された。
ふたりは5階建ての最上階にエレベーターで移動した。生徒会室はその中にあった。
ドアが開いた途端、あまりの目映さに、視界を失った光秀奈。
「ここは歯医者?」
明順応した光秀奈の瞳に投影された光景。歯科医によくあるライトと、うがい器具付きの椅子があり、その横には手術台のような白いベッドが置いてある。
かつえは、どピンクナース服の巨乳ポッチャリ体型で、情感豊かなセクシー系である。学園の校章であるシャチホコが誂えられた、ナース帽を被っている。いちおう、胸に校章を付けているが、大湾曲の胸に乗っているので、事実上校章は、無様に立たされている。




