第22話 入国
本編スタート!
長い間お待たせしました。
国境
アヴァロンを出たダイン達は順調に旅を進め、ウエストリアとの国境まで後半日程の行程まできていた。
オーズ『ここまでくれば、ウエストリアとの国境まで後半日ほどだ。』
ダイン『おー、もうそんなところまで来たか。』
ガスパー『無事に帝都まで守ってくれよ。おまえたちの仕事なんだからな。』
馬車の席から顔を出してガスパーは言う。
ダイン『分かってますよ。ちゃんと帝都まで護衛いたします。』
ガスパー『分かってるのならいい。』
フローラ『ねえ、イーストリア帝国ってどんな所なの?』
ダイン『ん?んー…。どんな所なんだ?オーズ。』
オーズ『お前なぁ…。俺はお前の知恵袋じゃないんだぞ…。』
ダイン『まあまあ、そう言わずに。』
オーズ『はぁ…。ウエストリア帝国は、アヴァロンとは違い、王制ではなく帝制だ。そして四大大国でも有数の軍事国家でもある。』
またかと、ダインに対して呆れるような顔しながらもちゃんと説明に入るオーズ。
オーズ『火山があって質のいい鉱石が取れると言うこともあり、工業が盛んな国だ。最近は大人しくなってたんだが、つい最近まで隣国とのいさかい絶えなかったていう話だ。』
フローラ『オーズはよく知っているのね。』
オーズ『いつも言ってるがあいつが勉強しなさすぎなんだよ…。』
オーズはジトメでダインを見る。
フローラ『あはは…。』
ダイン『しょうがないだろ。机に向かって、勉強したら三分で寝てしまう俺だぜ?難しい事は、親友に任せているのさ~。』
オーズ・フローラ『自慢になってない!』
と、思わず同時に突っ込みを入れてしまうのだった。
旅は順調に進み、国境の砦近くまできた。
オーズ『もう少しで砦につくはずなんだが…。』
歩いていくとそこには激しい攻撃を受け、壊滅した無残な砦が見えてきた。
フローラ『ひどい…。』
ダイン『こりゃあ……。』
オーズ『30万もの軍勢が襲ったんだ形だけでもよく残った。と言うべきか…。』
フローラ『ここにいた人たちは…。』
オーズ『伝令に走った者以外は、皆殺しだったと聞いている。』
フローラ『…。』
すっとしゃがみ祈りを始めるフローラ。
ダイン『フローラ…。』
フローラ『私には祈ってあげる事ぐらいしか出来ないから…。』
ダインとオーズもそれに併せてその場で祈る。
ガスパー『なにやっとる!早くいかねば日が暮れるぞ!』
ダイン『はいはい。二人ともいくぞ。』
オーズ『ん?ああ。分かった。ほら、フローラも。』
フローラ『ええ。』
立ち上がりダインたちの方に歩き始める。
程なくして国境の関所が見えてきた。
ダイン『此処もか…。一瞬だったんだろうな…。』
フローラ『……。』
オーズ『15年前を思い出すな…。』
ダイン『オーズ!』
オーズ『ん?あぁ。すまん。つい。な…。』
フローラ『15年前?』
ダイン『何でもないさ。それより早く行こうぜ。日が暮れて野宿になっちまう。』
フローラ『そうね…。オーズも。』
オーズ『あぁ。そうだな…。もう少し行くと、宿場町があるはずだ。そこで宿を取ろう。』
ダイン『分かった。大臣もそれでよろしいですね?』
ガスパー『好きにしろ。但し、ちゃんと護衛しろよ。』
ダイン『分かりました。』
ダインたちは街道を進む。すると道中に謎の集団と戦っている、一人の男を見つけたのだった。




